アフマディーネジャード大統領、シリア外相と会談 イラン紙
2007年01月24日付 Iran 紙

2007年1月24日付イラン紙2面

【政治部】マフムード・アフマディーネジャード大統領は、支配体制が中東地域に関して作り上げた計画は次々と失敗を帰していることを指摘した上で、地域におけるアメリカ及びシオニスト体制はいまや凋落傾向にある、との見方を示した。

 大統領府広報事務局の報告によると、大統領は火曜日、シリアのワリード・アル=ムアッリム外相との会談の中で、アメリカ政府が抱えている国内問題に言及し、ジョージ・ブッシュの中東に対する新たな計画はプロパガンダを目的としたものであり、アメリカ国内における政府及び与党の外面を繕うことを狙ったものにすぎないとした。その上で大統領は、「アメリカは地域における自らのプレゼンスを維持し、植民地主義的な目的を達するために、混乱と対立を惹起し、人民による独立政府を弱体化させることを企てている」と語った。

 同大統領はさらに、レバノンのヒズブッラーの勝利は、アメリカとシオニストたちに対するすべてのイスラーム共同体(ウンマ)の勝利であるとした上で、「地域諸国は、レバノン人民のイスラーム的抵抗を支持・支援し、またパレスチナのさまざまなグループ間に連帯が生まれるよう努力することで、凋落傾向にあるシオニスト体制の可及的速やかな弱体化へ向け、準備を進めるべきだ。もしこのような準備がなされなければ、ムスリム諸国民に対するアメリカとシオニスト体制の圧力は何倍にもなるであろう」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領はまた、「地域諸国は相互の協力関係を増大させることで、自らの発展と力の強化に向けて、準備を進めるべきだ。このこととの関連で、イラン、シリア、及びイラクの戦略的関係の拡大は、中東における安定と平和の確立に重要な役割を担っている言える」と指摘した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:4444 )