ティクリートの人々、次々とフセイン元大統領の墓へ(Yeni Safak紙)
2007年01月02日付 Yeni Safak 紙

 米国によって失脚させられたイラクの元国家元首サッダーム・フセインに、ドゥジェイル事件裁判で下された死刑が土曜日の明け方に執行された。サッダームの生地であるティクリートでは、哀悼の意を表するためのテントが多く設置された。アヴジャ村にて、彼の息子ウダイ氏とクサイ氏の近くに埋葬されたサッダーム・フセインの墓には、周辺の村や町から、何百人もの人々が訪れた。サッダームのために彼の生地であるティクリートに設置された追悼テントでは、コーランが読誦された。

■抵抗勢力は禁止事項を破った

 警察はティクリートへの出入りを禁止したが、スンナ派抵抗勢力は、全ての検問を制圧し、出入りできるように開放した。そして彼らは街角で報復を誓い叫び声をあげた。遺体を引きとったシェイフ・アル・ニダー氏は次のように述べた。
「我々はサッダームの棺を開け、イスラームに適したかたちで布で覆われていることを確認しました。葬儀ではとくに異常な事態はありませんでした。」

■エルドゥルではサドル師に対する怒りの波

 一方、何百人ものサッダーム・フセイン支持者が、ティクリート近郊のダウルでデモを行ったことが分かった。デモ参加者達はその多くが武装しており、「我々はバース党員だ。」と叫んでいたという。デモ参加者には女性や子どもも含まれており、「殉教者であり英雄」と書かれた伝統的アラブ服を身にまとったサッダーム・フセインの写真と、イラク国旗を手に持っていたという。
デモを行った者たちは、ムクタダ・サドル師を「臆病者」、イラク・イスラーム革命高等評議会のアブドゥルアズィーズ・アル=ハキーム会長を「侵略者のために働く売国奴」と述べた。
サッダームのバース党は、2003年の体制崩壊とともに廃止された。


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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:4279 )