イラン、トルコに対する天然ガスの供給をストップ 頼みの綱はロシア(Milliyet紙) 
2007年01月04日付 Milliyet 紙

 イランは以前削減していた天然ガスの供給を完全に停止した。イラン側の無責任な対応に苦しむ国営石油ガス・パイプライン輸送公社(BOTAŞ)は、イランへの罰則として請求額を下げる予定だ。関係者は「家庭での困難は見られないだろう。ロシアが供給を増やす予定だ」と述べた。

イランはトルコへ供給するはずであった1日2800万立方メートルの天然ガスを、犠牲祭前に250万立方メートルへ削減し、昨日(3日)は国内の需要を満たしていないとの理由で供給を停止した。

同公社社長代理サルトゥック・ドゥズヨルは、ロシアの供給するガスが増えることとLNG(液化天然ガス)の追加購入により、今のところ問題の発生を妨げたが、寒さが長引く場合には問題も起こりうる、と述べた。

ドゥズヨル社長代理は、「我々はBとCのプランを用意したが、Dはない。イラン側は我々を相手にしようとしていない。彼らは我々の電話に折り返しかけてくることはなく、約束はしてもそれを守らない」と話した。

同社長代理は、寒気が近づくことで不安をもたらしているイランの天然ガス供給停止について本紙で語り、イランから来る天然ガスが何週間もの間減少して供給されており、始めのうちは350万立方メートルに、犠牲祭の直前には250万立方メートルにまで減少していた、と述べた。

■家庭での困難は生じない

今日まで問題が起こっていないことを指摘したドゥズヨル社長代理は、「ガス供給が250万立方メートルからゼロになっても我々にとってそれほど影響はない。何週間もこの状態が続いている。もし気温がさらに下がり、ガスの消費が高まり、供給停止が継続したならば、困難も生じるかもしれない。一日2800万立方メートルのガスの不足に耐えられるような国はどこにもない。しかしこの状況は決して家庭用消費に影響を及ぼすことはない。家庭用消費をどんな条件でも保障できるよう、我々はストックを持っている。産業用消費と発電用消費にもいくらか融通できよう」と話した。

■罰則はあるが・・・

ドゥズヨル社長代理はイラン側の責任者と時折接触をとったことを口にし、「アンカラのイラン大使を含めて我々はイラン側と直接の接触を試みている。しかし大抵の場合電話を折り返し掛けることもない。相手にしようとしないのだ。約束しても、実行しないのだ」と話した。またイランとの間で調印された協定に基づいて罰則措置を執り、きたる請求書で今回の供給量の不足相当分の値引きを実現させる、と述べた。

「この罰則は、イランに天然ガスの供給を保障させるという点で十分に効果を持たない。イランは義務を果たすことはできない。天然ガスが大変安価であるため、イラン国民には節約の意識は全くないのだ」とも語った。

さらに、犠牲祭のためトルコにおけるガス消費が8000万立方メートルに減ったとし、犠牲祭後これが1億1000万立方メートルに、もし寒さが長引けば1億2000万立方メートル以上にも達すると予測される、と述べた。また供給停止を配慮して追加措置を執り、「ガス不足に対しB、Cのプランはあるが、Dまではない。」と語った。



■ガズプロムは評価に値する

ドゥズヨル社長代理は対応策について次のように説明した。
「(イズミルの)アリアーにあるエーゲ・ガスターミナルを稼動する。ここから毎日1200万立方メートルのガスが供給される。いくつかの契約の融通性を利用し、追加のLNGを注文した。さらに追加のスポットLNGを買った。これをガス化システムに通す予定だ。ウエスト・ライン(Batı Hattı)とブルー・ストリーム(Mavi Akım)プロジェクトからは契約を上回ったガス供給が保障されている。ロシアのエネルギー会社ガズプロムはこの点で評価に値する。

本来ウエスト・ラインの一日の契約量は4200万立方メートルだが、最近4700万立方メートルが供給されている。ブルー・ストリームでは本来2800~2900万立方メートルのガス供給が3700万へ増加している。イランの起こした不足分をこのように埋めようと尽力している。」

また同社長代理は、投資を優先したが、国営トルコ石油掘削公社(TPAO)がシリヴリ天然ガス貯蔵所を完成できてないことを述べ、「貯蔵所の建設では石油ガス・パイプライン輸送公社は資金提供者で、投資は石油掘削公社が行う。いくつか技術面で問題はあるが、完成すれば我々も安心できる」と話した。

■イラン大臣:国民に節約をよびかけたが・・・

エネルギー大臣ヒルミ・ギュレルは、イランがトルコに対する天然ガス供給を停止したことについて、この決定がトルコに悪影響を与えないよう代わりとなる政策が採択された、と述べた。

イランの石油大臣カーゼム・ヴァズィーリー・ハーマーネは、ギュレル大臣との電話会談で、イランでの極度の寒気により天然ガスの消費が増加したこと、生産が減少したこと、10日以内に新たな精製所が稼働されることを告げ、これらの理由でトルコへ天然ガスを供給できないと述べたことが、明らかにされた。

発表によると、会談においてイランの同大臣は、イランにおける産業施設や発電施設にも天然ガスが供給されていないこと、「イラン国民にも天然ガスの節約を呼びかけている」ことを語った、(と伝えられる)。

■ガス輸入のうち20%はイランから

トルコはロシアから最も多く天然ガスを輸入している。ブルー・ストリーム・プロジェクトと合わせ、ロシアの供給量は全体輸入量の62%を占めている。

トルコの第二の主要な供給国であるイランからは、全体輸入量の20%が輸入されている。これはかなり重要な数字であり、イランからのガス供給の停止は深刻な不足である。




Tweet
シェア


現地の新聞はこちらから

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:上田悠里 )
( 記事ID:4282 )