エルドアン首相「政治的シンボルとしてのスカーフ、それは罪なのか?」と発言
2008年01月15日付 Yeni Safak 紙

スカーフ問題に関して、世界でもこれに似た禁令はないとしたエルドアン首相は、「スカーフを被った人に対して、政治的シンボルとして被っているのだな、と言葉が投げかけられている。たとえ政治的シンボルとして被っていると考えられているのだとしても、政治的シンボルとしてのスカーフを被ることは罪なのか?」と話した。

エルドアン首相は、ヨーロッパプレスという通信社主催の朝食会に賓客として出席した。エルドアン首相はここである演説をし、出席者の様々な質問に答えた。ヨーロッパプレス主催の記者会見に臨んだエルドアン首相は、内政から外政までに関する多くの質問に答えた。エルドアン首相はキプロス問題でヨーロッパ諸国を非難する一方、刑法301条からスカーフ問題へ多くの問題での説明を行った。首相は、自党を「保守的民主主義者」として紹介した。

■ 刑法301条は一月以内に国会へ

エルドアン首相はトルコ刑法(TCK)第301条問題が現在政府内で議題となっていることを述べた。首相は、「我々の案は近々再びトルコ大国民議会(TBMM)へ提出するといった形で決定を下す予定だ。EU諸国の状況を深く配慮した。この結果、現在中身を定めつつある。一月以内に議会へ提出し内容を摺り合わせて問題を解決するだろう。

■ スカーフは罪なのか?

スカーフ問題に関して、世界でもこれに似た禁令はないとしたエルドアン首相は、「スカーフを被った人に対して、政治的シンボルとして被っているのだな、と言葉が投げかけられている。問われた方も、『いいえ、私は政治的シンボルとしては被っていません』と言う。たとえ政治的シンボルとして被っていると考えられているのだとしても、政治的シンボルとしてのスカーフを被ることは罪なのか?シンボル、象徴を禁ずることができるのか?世界のいかなる所にこのような罪はあるだろうか?自由という観点で世界のいかなる所にこのような罪はあるだろうか?この国での苦しみはそれとは異なるものだ。この行為を評価することを強いられているのだ。ヨーロッパで、アメリカ合衆国で、容易にスカーフを被った女性たちは大学へ行くことができる。国民の99パーセントがムスリムの国で禁止されている。だが、この困難をものりこえると信じている。我々は(そうしたことに対する)自身の責任に気づいている。自由という観点から解決できると信じている。近い未来解決するだろう。メディアは謀をめぐらしているが我々の望みは問題を解決することだ」と話した。

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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:12887 )