アレキサンドリアでのマンション倒壊事故を受け、人民議会が違法建築物の即時撤去を実施するよう要求
2007年12月30日付 Al-Ahram 紙

■ 人民議会、安全面の検討を廃止して、即座に違法建築物の立ち退きと撤去を実行するよう要求
■ 新たに6名の遺体を回収、マンション・ロランの倒壊事故で犠牲者の数が36名に増加
■ 隣接するビルの壁と柱にも亀裂、新たな悲劇が起こる危険

2007年12月30日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 アフマド・ファトヒー・スルール議長の下で開会された昨日のエジプト人民議会では、アレキサンドリアのマンション・ロラン倒壊事故に関する詳細が議論された。議員らは国民の生命を守るため、違法建築物に対して出されている退避・撤去命令を実行するよう要求し、それに先立って行われている安全面の検討を廃止するよう求めた。

 ムハンマド・アブドゥッサラーム・アル=マフグーブ地方開発相はマンション倒壊事故に関する声明を読み上げ、この建物に対して修繕や取り壊しの行政命令がこれまでに何度も出されていたにもかかわらず、実行されていなかったことを明らかにした。アフマド・アル=マグリビー住宅・施設・コミュニティー相は、準備中の建築基準法案が違法建築問題を解決することになろう、と語った。

 アレキサンドリアでは、新たに6人の遺体が瓦礫の中から見つかり、昨日午後までに犠牲者の数が36人に達したこのマンション倒壊事故の捜査が終了するまでの間、建築行政局長と整備局長、東地区の前区長の三人の名前を渡航禁止リストに載せるよう、東地区検察が命じた。
(後略)

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( 翻訳者:新谷美央 )
( 記事ID:12911 )