テヘラン州水道公社代表「テヘラン市民の30%が汚染された水を消費している」
2008年01月23日付 E'temad-e Melli 紙

【社会部】「テヘラン市民の3割を構成するテヘラン南部の住民は、高い濃度の硝酸塩によって汚染された水を消費している」。テヘラン州水道公社のダーヴード・モウラーイー代表は、テヘラン市議会第73回公開会議の席上、「国の87年度〔2008/9年〕予算におけるテヘラン市の水道網拡張・整備に対する予算割り当て、ならびに水の適切な利用の促進に向けたテヘラン市役所と同水道公社による監督の義務化に関する第二種緊急法案」の審議の中で、このように述べた。

 同代表は次のように続ける。「テヘラン南部の市民が利用する水は硝酸塩によって汚染されている。これは深刻な問題だ。南部に住むテヘラン市民の3割、すなわち300万人がこの汚染の害を被っているのだ」。

 「テヘラン南部の水に含まれる硝酸塩の数値が、これ以上増えてはならない。10%以下にとどめなくてはならない」。モウラーイー代表はその上で、メディアに対して市民が心配するような形でこの問題を報じないよう要望したが、これに対しテヘラン市議会のメフディー・チャムラーン議長は市民に対して真実を語るよう要請して、次のように語った。「事実を市民から隠すことはできない。市民がすでに問題について知っている以上、責任者はむしろ、この問題の脅威を理解することが必要だ」。

 テヘラン市水道公社代表は発言の中でさらに、テヘラン市南部の水問題を解決するためには何が必要について、次のように述べた。「9000万立方メートルの水を貯水できるマームルー・ダムを建設することで、テヘラン南部への水の供給をめぐる問題はある程度解消されるだろう。さらにターレガーン・ダムからテヘラン南部に水を引くことも可能だ」。

 同代表はまた、次のように述べた。「マームルー・ダムの建設には、1500億トマーン〔約180億円〕の予算が必要だ。しかし、水道公社の予算は70億トマーン〔約8億円〕に過ぎない。来年度、我が社の予算は100億トマーン〔約12億円〕に増える予定だが、しかしこのような予算規模では短期間のうちにダムを完成させることは不可能だ」。

 同代表はその上で、「マームルー・ダムを建設し、テヘラン南部の市民を水の汚染から救い出すためには、関係者がこの問題を速やかに認識することが必要だ」と強調した。同代表はまた、100億トマーン程度の予算では、15年かかってもダムの建設はおぼつかないと指摘した。

〔後略〕

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:12968 )