EU、イスラーム風スカーフに利用されていると不快感
2008年02月08日付 Milliyet 紙

オッリ・レーン欧州委員の広報担当クリスティナ・ナギ氏がトルコでのスカーフ論争について発言したことは、公正発展党がEUをこの問題で利用しようとしていると、欧州委員会が不快感を抱いていることを反映したものである。
同広報担当が、スカーフ問題でEUは今日まで如何なる提案も見解もしていないと強調したことは、かえって注目を引いている。欧州委員会はここで公正発展党に具体的なシグナルを送り、「EUをこの枠組みで利用しないでもらいたい」と述べている。
一方で、欧州委員会に近い外交筋によると、EUでトルコを支持する国々が、スカーフ論争のためその支持の手を弱めていることを明らかにしている。
この論争によって、トルコ国内の世俗的秩序が問われ始めているとの見方がなされ、またヨーロッパの右派(トルコ加盟反対派)らに加盟反対の材料を与えていると、ささやかれている。ともあれアンカラ政府は思想の自由を始めとしてトルコ国内の改革プロセスを加速化させ、これらトルコ支持国の努力を後押しすることが必要だと指摘されている。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:13083 )