ベルギー司法当局、革命人民解放党/戦線の工作員をテロリストとみなさず解放
2008年02月08日付 Yeni Safak 紙

ベルギー司法当局は、昨年、重い懲役刑に処せられたサバンジュ暗殺事件容疑者で脱走犯のフェフリイェ・エルダルをも含む革命人民解放党/戦線(DHKP-C)の工作員をテロリストとはせず、釈放した。

ベルギー司法当局は、長年続いた裁判の結果、昨年重い懲役刑に処したものの、法的ミスにより判決を取り消し、釈放したテロ組織、革命人民解放党/戦線(DHKP-C)の工作員を逮捕し、裁判にかける代わりに、今度は釈放した。サバンジュ暗殺事件の被告、脱走犯のフェフリイェ・ エルダルを2年の懲役刑に処した裁判所は、拘置されていた期間を鑑み、釈放を決定した。

アンヴェール裁判所は、被告たちの一部については以前言い渡された刑罰を広範囲に減刑する一方で、別の一部の被告を無罪放免とした。革命人民解放党/戦線の代表、ドゥルスン・カラタシュ、ゼッリン・サル、シュクリイェ・アカル、バハル・キムヨンギュルの4名が無罪となった。

■6年間の懲役から無罪放免

脱走したテロリスト、フェフリイェ・エルダルには2年、ムサ・アソウルには3年、カヤ・サズには21ヶ月の懲役刑と、それぞれに様々な罰金刑が課された。懲役刑となった被告たちは、それ以前に拘留されていた期間が考慮され、拘束は必要なしとされた。ブルージュ刑事裁判所は、エルダルとテロ組織、革命人民解放党/戦線の工作員10人の被告がベルギーで犯した罪を裁き、2006年に4年から6年の懲役刑という判決を出している。ゲント上告裁判所も、この判決を承認している。フェフリイェ・エルダル、ドゥルスン・カラタシュ、そしてゼルリン・サルは、判決の2日前、監視下に置かれていた時に「行方をくらませ」、脱走したのだった。

■革命人民解放党/戦線も無罪

ベルギー司法当局は以前の判決と反対に、革命人民解放党/戦線を「テロ組織」と定義することを拒否した。刑を言い渡された被告に対する告訴の内容は、単なる武器と偽造文書の所持、および使用とされた。裁判所の判決理由では、革命人民解放党/戦線がテロ組織であり、被告がテロ組織の工作員であること、そして暴力団もしくは犯罪組織であることを検察側が具体的なデータを用いて証明できなかったと述べられた。訴訟に介入したトルコ政府の主張、証拠も不十分とされた。

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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:13084 )