カイセリとヴァンで「イスラーム風スカーフを高校でも解禁」求める運動
2008年02月10日付 Milliyet 紙

大学でのイスラーム風スカーフの解禁に関する憲法改正案の第二回投票が実施された頃、カイセリとヴァンでは「イスラーム風スカーフを支持」する運動が行われた。

カイセリでは、人権・被抑圧者相互支援協会(マズルムデル)と自称「信仰プラットフォーム」というグループが、大学でイスラーム風スカーフが解禁されることに関する憲法改正を支持した。

イマーム・ハティプ高校の学生であるビュシュラ・アージャさんは、スカーフを表現した40平方メートルの大きさの白布を掲げたグループを代表して、「憲法改定は問題解決には十分ではありません。改定では高等教育機関だけでスカーフ解禁が求められています。では、高校在学者や大学を卒業した女子の状況はどうなるのでしょうか?彼女たちは学ぶな、働くなということでしょうか?」と述べた。
共和国広場のメイダン公園の入り口に集まった、子どもや女性が大半を占める約100人は、手にはトルコ国旗と風船を持っていたが、「スカーフに自由を」と書かれた横断幕や、スカーフ着用者が檻から飛び立つ様子を表現したイラスト付きのプラカードを掲げた。

ヴァンでは、自称「権利と自由プラットフォーム」というグループが、76週間ずっと続けているイスラーム風スカーフ[の解禁を求める]運動に、子どもたちも連れてきた。運動には、チャルシャフ(女性の頭から足までを覆う外衣)を身につけた女性たち、スカーフをした小さな子ども達、そして男性たちからなるおよそ30名のグループが参加した。

人権・被抑圧者相互支援協会のヴァン副支部長であるアビディン・エンギン氏が用意された声明を読みあげた。同氏は、民族主義者行動党が公正発展党を支持することが、問題解決に向かっているのか、あるいは禁止を憲法で定義することを目的としているのか、よく分らないと語った。

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MAZLUMDER (İnsan Hakları ve Mazlumlar İçin Dayanışma Derneği)

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( 翻訳者:幸加木 文 )
( 記事ID:13098 )