トルコ政府報道官、ベルギーでの革命人民解放党/戦線メンバー無罪判決に反発
2008年02月12日付 Milliyet 紙

トルコ政府報道官であり、副首相であるジェミル・チチェキは、ベルギー司法当局による、非合法組織「革命人民解放党/戦線(DHKP-C)」の工作員らの無罪判決に対し、強い反発を示した。そして「こうした判決のあとで、『司法の独立』という言葉に我々が納得しているなどとは言えない」と語った。
チチェキ政府報道官は、昨日(12日)の閣議に続いて行った会見において、次のように述べた。
「トルコにおいて大勢の命が犠牲になった残虐な攻撃を実行したテロ組織について、EU加盟国である一国で、事実上彼らを無実にする判決がなされた。このテロ組織は、その国をも含むEU加盟国のテロ組織リストに載っている組織だ。トルコはテロのあらゆる攻撃の標的となった国であり、かなりの被害を被ってきた国である。トルコが望むのは、テロ組織に対抗する、心からの断固とした団結だ。トルコで攻撃を仕掛け、多くの人の命を奪ったこの組織の主導者と仲間たちは、多くの国際組織の内部に、そして我々の仲間の、防衛協定を結んでいる国々の中に潜伏している。それだけではなく、一部の主導者たちは、そこからこれらの組織を操っているのだ。そして、残念なことに、国際法にもとづく義務さえ、実行されていない。こうした判決はテロ組織を助長させている」

■「彼らは判決を軽視した」
チチェキ政府報道官は、トルコに対して引き続き「司法の独立」という返答があったことに触れた。そして、同じような国々はトルコが関わる問題においては司法を軽視している、と述べた。
ベルギーにおいて無罪となった判決は、テロとの闘いについて国々が真剣さと団結の意思を示すという意味で重要であったと、チチェキ政府報道官は指摘した。そして、「これについて閣議において詳細に話し合われた。政府は、このテーマを国際的な議論の場で追及し、出てくる反応とは別に、他に何ができうるかについて、数日以内に明らかにさせるつもりだ」と語った。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:13114 )