イランを除く世界70カ国で鳥インフルエンザ
2008年02月14日付 E'temad-e Melli 紙

 今までにイラン国内で鳥インフルエンザ〔の感染例〕は報告されていないが、保健相によれば世界70カ国以上が鳥インフルエンザと闘っており、ヨーロッパの4カ国でもこの病気が確認されているという。

 カームラーン・バーゲリー=ランキャラーニー保健相は、イランは鳥インフルエンザへの警戒と予防に成功したと強調した上で、最新の情報に注意しつつ、この〔鳥インフルエンザ警戒・予防〕計画と感染例の早期発見のための議論を今後も真剣に続けていくと力強く述べた。

 閣議に出席した同相は記者団に対し、イラン国内に鳥インフルエンザが存在する可能性について、次のように述べた。「このこと〔=鳥インフルエンザの感染〕について疑わしいケースが報告されたことがあったが、それは〔渡り鳥ではなく〕イラン北部に生息する地域固有の鳥に関連したものであった。この問題に考慮して、感染例の早期発見についての議論を今後も真剣に続けていくつもりである。今までにこれ以外の問題がイラン国内で確認されたことはないが、これは鳥インフルエンザに対する警戒など必要ないということを意味するものではない」。

 ISNA(イラン学生通信)の報道によると、ランキャラーニー保健相はイランでは84年シャフリーヴァル月(2005年8/9月)より鳥インフルエンザ対策本部が設立されていると指摘した上で、さらに「われわれはこの病気への警戒と予防に必要な対策を講ずる努力をしており、これまでのところイラン国内は比較的安定した状況にある」とも述べた。

 保健相は、これまでの鳥インフルエンザ対策は成功を収めているとした上で、「その証拠に、人間への鳥インフルエンザ感染例が確認された14カ国中、実に4カ国がイラン周辺国であるが、イランには全く問題がない」とも語った。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら
関連記事(ニワトリ18,000羽、シャフリヤール村で処分へ:《疑わしい》病気への感染が理由)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:13177 )