23歳の娘、復讐のために放火し家族3人を殺害
2008年02月24日付 Jam-e Jam 紙

【事件部】父親に強制され16歳年上の男と婚約、結婚することになったマシュハドに住む23歳の娘が、狂気のうちに家族3人を焼殺した。

時計の針が午前6時を指したとき、グーチャーン通りで、ある家の人々が助けを求めて叫んだため、付近の住民たちが驚いて家から飛び出し、一軒の家から手に負えないほどの炎が上がっているのを目撃して消防隊に通報した。

数分後、救援隊が現場に出動して消火に成功し、家族3人の遺体を確認して、この件が治安維持軍職員に報告された。

〔中略〕

初期の捜査で、母親、婿、そしてオンモルバニーンという名の23歳の娘の3人が火事の数分前に現場から出て行ったことが明らかになった。

ホラーサーン・ラザヴィー州捜査警察長官サーデキー大佐は、「この火事で家具は全て灰になり、天井や壁の漆喰さえ熱で溶けていた」と語った。

遺体の身元がアリー(50歳)、アミーン(19歳)、ザフラー(10歳)であると判明した一方、警察がこの事件を解決する手がかりとなりうるような痕跡や証拠は無くなっていた。

〔中略〕

サーデキー大佐は「法医学によって事件の被害者には睡眠薬入りのドゥーグ〔ヨーグルトを薄めた飲み物〕が用いられていた事が明らかになり、この火事は殺人を目的としたものであるという見方が有力となった」と説明した。

こうした手がかりをつかんだことで関係者の捜査が始まり、離婚歴のある婿がこの家の23歳の娘と結婚しており、娘が20日前から8日間家出をしていたなど、彼らの間にいざこざがあったことが明らかになった。

サーデギー大佐は次のように説明した。「調べが進み、娘から矛盾した供述が集まったことで、ついに彼女は昨日自白し、自ら放火によって復讐した秘密を明かした。」

この娘は、「私は父から強要され、殴られて無理やり夫と結婚させられました」と供述した。

彼女はさらに次のように語った。「数日前、父と夫に復讐しようと決意しましたが、ドゥーグに睡眠薬を入れたときに妹に気づかれ、断念しました。しかしそれでも私は復讐を考え続け、ついに事件の夜、眠り薬を40錠ドゥーグに入れて家族に飲ませ、夜中に家に関する書類と母の自動車を持ち出し、母にも口実をつけて外出させました。母も私たちの結婚には反対だったからです。私はもう一度家に戻って家に火をつけましたが、夫は煙を吸って家の外に出てしまい、私も母と一緒に人々に助けを求めました。」

〔中略〕

サーデキー大佐は各家庭に注意を促し、問題解決には両親と子どもが同意した上で必要な方法を選ぶよう求めた。残念ながら娘に16歳年上の男と無理やり結婚するよう強要したことが、この恐ろしい犯罪を引き起こすことになったのである。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:13209 )