6thオクトーバー市に自動車部品用の工業団地を建設
2008年02月20日付 Al-Ahram 紙

■ 6thオクトーバー市に新たな自動車部品産業団地
■ 礎石を据えたナズィーフ首相が発表:「同工業地区は1万6000人の雇用機会を提供、生産規模は年間25億ドル」
■ 老朽車両の使用を禁じ、高級車に増税する新法案

2008年2月20日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 アフマド・ナズィーフ首相は、エジプトは本年度上半期に8%の産業成長を達成すると発表し、今後エジプトでは、産業分野に寄与するために現在行われている一連のプロジェクトの成果により、産業の躍進が興ると予測した。また首相は、新しい産業プロジェクトに必要な人材の訓練やスキル修得を政府が行っていくことを約束した。

 昨日ナズィーフ首相は、6thオクトーバー市の工業団地の礎石を据えたが、この工業団地の面積は2百万平方メートルにおよび、自動車部品製造の工場180軒分の広さを有する。ここでの生産の大半は輸出に振り向けられる。

 ラシード・ムハンマド・ラシード通商・産業相は、こうした工業団地は6thオクトーバー市では2番目、開発費用を企業が負担するという総合開発制度を利用したものとしてはエジプトで6番目であると発表した。今回の場合、開発費用は8億ドルで、同団地の生産規模は年間25億ドルに達し、1万6000人の雇用機会を提供すると見込まれている。また、エジプト・中国合弁の地域開発会社が3年以内に30万平方メートルの敷地にわたる第一期開発を終える予定であるいう。政府はこの開発会社に対し、同地区の用地を要望する全てのエジプト人・外国人に提供すると同時に、投機を防ぐために販売価格が平方メートルあたり200エジプト・ポンドを超えないよう、義務づけている。

 同地区に建設される工場の生産は輸出に振り向けられ、世界の通商規模が年間9000億ドルに達する自動車部品の製造業が中心になると見られる。一方でラシード通商・産業相は、「エジプトにおける自動車の年間登録台数が一定して伸びており、2003年の6万台から昨年の25万台へと上昇した」と述べた。4年以内には50万台に達すると予測されている。同相によれば政府は、高級車の登録料を増額し、その利益を道路の新設や整備に利用することと、事故や交通渋滞を減少させるため、自動車に耐用年数を設定し、老朽化した車には車検を与えないことを定めた新法を準備する予定であるという。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:13211 )