英国メディア、トルコ宗務庁に無理やり改革をさせるつもりか
2008年02月29日付 Radikal 紙

宗務庁は「そのような動きはない」としているが、イギリスのメディアでは、トルコでウラマー(イスラム学者)がイスラム改革を行っているとの論調が強い。

フィナンシャル・タイムズ紙は昨日(28日)付紙面のトップ記事を、『イスラム教のメッセージ再考』との見出しで飾った。この記事では、『フランクフルト学派』を彷彿とさせる『アンカラ学派』という表現を使用し、「トルコでは新イスラムかつ改革派の政権が奨励する活動の中で、真に近代化したイスラム解釈への動きがある」と報じた。インディペンデント紙のアドリアン・ハミルトン論説員はこの状況を、『トルコはヨーロッパに受け入れられるイスラムを創れるか?』との見出しで取り上げている。

イギリスメディアは27日、アンカラ大学の神学者らが政府からの要請を受け、『イスラム改革』に向けた活動に着手、組織された委員会でイスラム教や時代にそぐわない一部のハディースを選び、活動は終盤にさしかかっていると報じた。デイリー・テレグラフ紙、ザ・ガーディアン紙、フィナンシャル・タイムズ紙、BBCが声を揃えて行った主張を、宗務庁は一昨日否定している。それにもかかわらず同主張が収まらないことを受け、宗務庁は昨日さらに説明を行った。「問題になっている『ハディースプロジェクト』は、ユニークな活動として始まった。このプロジェクトには、異なる神学部でハディースに関わる仕事に従事する85名の学者が携わっている。この活動が『改革』や『改訂』または『革命』といった方向で定義されるのは誤りである」

『シャリーア』は、トルコや、トルコのみならず現在160万人のイスラム教徒を抱えるイギリスでも頭の痛い問題の一つである。今回の議論は、英国国教会のローアン・ウィリアムス大主教が、「イギリスのイスラム教徒は、シャリーアの一部の規程に従わざるを得ない」と述べたことが発端となった。その後には、イギリス国内の一部の地域で1982年から自らの道理に従うシャリーア法廷が存在し、レイトンでは『法廷』が7000組の夫婦を離婚させていた事実が明らかになった。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:13254 )