チャットで知り合った男に誘拐された少女、救出される
2008年02月21日付 Jam-e Jam 紙

【事件部】インターネット上のチャットで知り合った若い男に、最初の待ち合わせで誘拐された17歳の少女が、フィルーズクーフ警察の警察官らによって無事保護された。

テヘラン州警察長官のレザー・ザーレイー司令官はこのニュースに言及し、本紙に対して以下のようにコメントした。「先週火曜午後、17歳の少女の両親がフィルーズクーフ治安維持軍(警察)の警察官らのもとを訪れ、訴状を提出したうえで、前日外出した娘から連絡が途絶えており、娘を探していたところ、若い男から電話で、『娘を誘拐した。解放して欲しければ、現金と金を詰めたカバンを寄こせ』と言われた、と訴えた。」

・捜査の開始
ザーレイー司令官はさらに、「この訴えを受け、本件は警察の捜査課題に組み込まれた。家族の主張が偽りでないことが確認されると、精鋭警察官からなる特殊作戦チームが少女の救出作戦を開始した。」と加えた。

同司令官は次のように説明した。「この誘拐犯に関する初動捜査で、少女がしばらく前にインターネット(チャット)を通じてこの若い男と知り合ったこと、その後のやり取りで、会いたいと言ってきた男の唆しにのせられ、家族に知らせずに待ち合わせ場所に行ったところを、この男に誘拐されたことが明らかになった。」

・数回にわたる犯人からの電話と両親への事前訓練
同司令官はさらにこう続けた。「少女の自宅に警察官のチームが配備され、誘拐犯との接触の際に必要なことの訓練が事前に両親に施されると、誘拐犯からの電話が始まった。男は現金と金を詰めたカバンを寄こせという先の要求を再び強調し、3回にわたって受け渡し場所を変更した。

容疑者は少女の両親を〔テヘラン州〕フィルーズクーフ地方に呼び寄せた後、次に待ち合わせ場所をマーザンダラーン州ギャルダネイェ・キャドゥークに、最終的に同州ヴェレスク村に決めた。

・少女の救出
テヘラン州警察長官は以下のように加えた。「これらの経緯の後、指定場所が秘密裏に州治安維持軍警察官の監視下に置かれ、ついに18時30分、警察官らが電撃作戦を採り、誘拐犯の若い男を逮捕した。その後少女の監禁場所を特定、少女を救出し家族に引き渡した。」

テヘラン州治安維持軍司令官は、「逮捕されたダーヴード容疑者は、警察に包囲されていることを知ると大量の薬を服用し自殺しようとしたが、直ちに病院へ搬送されたため、一命を取り留めた。」と述べた。

(中略)

・ 警告
テヘラン州警察長官は各家庭への警告として、以下のように述べた。「インターネット犯罪が増え、チャットの形をとって少女たちが唆され、騙されていることを考えると、このことは警鐘と見なされねばならない。その中で両親は自分の子供の監督をより強化し、インターネットを利用して少女たちを悪用しようと企んでいる詐欺師たちについて必要な知識を教え、このような犯罪の発生を未然に防がなくてはならない。」

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( 翻訳者:山下涼生 )
( 記事ID:13282 )