第8期国会選挙へ向けた各派の動向
2008年03月05日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】第8期国会選挙を間近に控え、政治各派・各党の選挙活動も最高潮に達している。各派は道徳的・法的規定を遵守ながらつばぜり合いを繰り広げ、選挙での成功を収めようと躍起になっている。

 国会は、イスラーム共和国体制の創建者であるイマーム・ホメイニー閣下のお言葉によれば、国の宗教的人民主権を代表するもっとも重要な機関であるとされる。政治各派がつばぜり合いを繰り広げながら、国会の議席を我がものとし、立法府において主流をなそうと懸命の努力を行っているのも、国会が有するこのような重要な位置に由来するのである。

〔中略〕

原理派における「6+5」という仕組み

 原理派は第8期国会選挙に臨むにあたり、過去の選挙での失敗から学び、自派の強み・弱みを正確に特定する作業を通じて、原理派を構成する全派閥を統一的な形でまとめ上げる新たな仕組みを考案した。「6+5」として知られる評議会が立ち上げられて始動したこの新たな仕組みは、「原理派統一戦線」との名称で呼ばれている。この名称自体、過去数回の選挙とは異なった、原理派にとって新たな仕組み示すものとなっている。

 原理派を構成する主要三派、すなわち「イマームと最高指導者の路線を支持する戦線」、「奉仕の芳香派」、そして「イスラーム革命献身者協会・変化を求める原理主義者・その他」がトライアングルとなって、原理派統一戦線を支えている。

 原理派統一戦線に参画している三派はそれぞれ、様々なグループを抱え込んでおり、これらのグループが戦線という枠組みの中で政治活動を行っている。「イマームと最高指導者の路線を支持する戦線」はそれ自身、「文化人イスラーム協会」、「技術者イスラーム協会」、「元国会議員らで作るイスラーム協会」、「労働者イスラーム協会」、「医師イスラーム協会」、「同業者及びバーザール関係者で作るイスラーム協会」、「ホワイトカラー労働者イスラーム協会」、「イスラーム連合党」、「ゼイナブ協会」、「ゼイナブの信奉者らで作る協会」などといった原理主義グループから成っているのである。

 「奉仕の芳香派」は主にマフムード・アフマディーネジャード大統領支持者らで構成されている。また「イスラーム革命献身者協会・変化を求める原理主義者協会」も原理派統一戦線を支える一派である。

 原理派統一戦線を支えるこれら三派から、それぞれ2人〔計6人〕が各派の代表者として、原理派統一戦線の執行委員会を構成することになり、その後原理派の有力者5名が世話役として委員会に加わり、こうして「6+5」グループが誕生したのである。

 5人の世話役の選出も、新たな仕組みの一つである。これは意見対立の可能性を未然に防ぎ、原理派各派の意見の調整を行うことを目的として作られたもので、最終的に11名が原理派統一戦線の中央評議会の委員として活動を開始することになった。

 世話役5人を選出するにあたり、原理主義者らは各派に政治的なつながりのない人物を選び、あらゆる意見対立を未然に防ぐ際のこれら5人の「ことばの権威」を高めようと努力した。この仕組みで注目すべきは、原理派統一戦線中央評議会を構成する11人委員会の委員を、民主主義的な方法によって、原理主義各派が選出過程に十分参画するような形で選出したことが挙げられよう。

 実際にも、原理派統一戦線中央評議会を構成する5人は、一部の意見対立を表沙汰にせず、原理主義各派との話し合いを進め、各派間の結束を図り、そして最終的に第8期国会選挙に首尾良く参加するといった目的を遂行するにあたり、比較的成功を収めることができたと言えるだろう。

 原理派の政治活動に最近になって足を踏み入れた原理主義グループの中には、この仕組みや原理派統一戦線中央評議会によるやり方を批判するものもいた。しかしこのやり方は、全体的に見た場合、多くの原理主義グループの賛同を得てきた。原理派統一戦線はテヘランにおいて、原理主義各派間の統一に成功してきたが、それに加えてさらに、全国各州の選挙区においても同じような11人委員会を立ち上げ、テヘランで達成したような統一を他の都市へと普及させることにも成功してきたのである。

 原理派統一戦線は全国の書く選挙区でも、統一候補者リストの提示に成功しており、原理主義支持者たちが意中の候補者を選ぶ際に迷うことがないようになっている。

 30名からなるテヘラン選挙区の原理派統一戦線候補者リストは最終段階にあり、原理主義各派間の協調によって、「第8期国会選挙テヘラン選挙区原理派統一リスト」として〔原理派各派の〕賛同を受ける予定となっている。

第8期国会選挙における改革派の動向

 改革派の中には、選挙戦の開始前、改革派における資格不認定を大げさに言い立て、選挙への参加を無意味なものであるかのように見せようと努力していたものもあったが、しかしより穏健な政治路線を追求しているその他の改革派は当初より、第8期国会選挙に真摯に参加することを強調していた。

 改革派もまた、国民の印象を良くしようと、今回の選挙で新たな連合の実現を模索してきた。今回の選挙での改革派の動き始めは少々静かなものであった。改革派は当初より、連合のための新たな仕組みとして、「諮問会議」や「改革派戦線調整評議会」といった名称の組織を考えていた。しかし、これらの名称にもかかわらず、改革主義各派の連合のための素地を生み出すことはできなかった。

 第8期国会選挙の部隊に積極的かつ真摯に参加し、勝利を目指す動きがある一方で、破壊的な行動を取る改革派もいた。改革派内部のこの二つの相異なる見解の中で最終的に勝利を収めたのは、穏健改革派であった。社会の指導者たちの〔急進改革派に対する批判的な〕反応に加えて、改革派内部でも破壊主義的なアプローチと距離を置く新たな動きが強まっていった。

 国民信頼党、及び改革派戦線内のその他の一部グループは、改革派内部の急進派に対してはっきりと距離を置き、第8期国会選挙に首尾良く参加するための環境を整えていった。このような動きの延長線上として、国民信頼党は独自に、同党の旗や看板を掲げて、完全な候補者リストを携えて、第8期国会選挙に参加することを表明してきた。

 他方、改革派の政治活動家約300名は、セイエド・モハンマド・ハータミー前大統領を軸に活動してきた諮問会議を中心とした自派の会合の中で、21人からなる評議会を招集、改革派の連合の可能性を探ってきた。過去の選挙でも活動してきた改革派戦線調整評議会もまた、諮問会議と同一歩調を取るか、独自路線を取るかを検討してきた。しかし最終的には諮問会議と同一歩調を取ることとなり、諮問会議はあらたなメンバーを加えて29名へと拡大した。

 最終的に、改革派は「闘う宗教指導者会議」、「イラン・イスラーム参加戦線」、「イスラーム革命聖戦士機構」、「連帯党」、「建設の奉仕者党」、「労働イスラーム党」、「労働者の家」、「青年党」、「教師イスラーム協会」、「大学講師イスラーム協会」、「国民の意志党」、「大学卒業生会議」、「人民の慣習党」、「イラン清廉党」、「元国会議員で作る会議」‥‥などを含む計23グループからなる連合を立ち上げることに成功した。

 改革派はこうした連合を立ち上げることで、今回の選挙で原理派と真剣に闘う姿勢を見せてはいるが、しかしその過程でこの連合から離脱し、独自に選挙に臨もうとしている改革派グループもいる。

 国民信頼党は当初より、独自の候補者リストをテヘランで提示すると宣言していたし、「人民主権党」や「女性イスラーム会議」といった改革派グループは「改革人民連合」を立ち上げて、独自に第8期国会選挙に臨む姿勢を示している。

 原理派・改革派双方の選挙活動をつぶさに観察するならば、両派はともに今回の選挙戦に真剣に臨もうとしていることが分かるであろう。もちろん、このような中で重要なのは、政治各派が作り出した新たな仕組みがどの程度まで、国民の関心を引くことができるかという点にある。国民の票こそが、選挙の結果を左右するからである。

 今回の選挙では国民は、経済や暮らし、就業問題について真剣に考え、国民が抱えるこれらの問題の軽減に実績を残してきた党派やグループを選ぶことになる、というのが専門家らの見方である。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13308 )