最大の人口を誇るイスラーム国家の大統領、テヘランを訪問
2008年03月11日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】インドネシア共和国大統領が、昨日〔3月10日〕午後、2日間のイラン訪問のため、テヘランに到着した。

 外遊のためインドネシアを出発したスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領は、10日間でイラン、セネガル、南アフリカ共和国、アラブ首長国連邦を歴訪する。

 インドネシアは、人口約2億3千万人を擁する最大のイスラーム教国であり、他方イラン・イスラーム共和国は、地域と世界の政治的なパワーバランスに影響力をもつ重要な国家である。このような両国は、政治、経済、文化面における協力関係を拡大していく余地を大いに有している。

 イランとインドネシアの関係は、近年大きな変革の時を迎えており、両国の高官レベルでは既に、あらゆる分野における関係発展が目標に据えられている。我が国の大統領マフムード・アフマディーネジャードの歴史的なインドネシア訪問と、その際のイラン大統領に対する同国の民衆ならびに指導者らの熱烈な歓迎が、テヘラン=ジャカルタ関係における転換点になったと見られている。

 イランとインドネシアは、多くの地域的・国際的な課題に関して、特にパレスチナ問題やイラク・アフガニスタン情勢、また世界のパワーバランスについて、共通の立場を取っている。インドネシアはシオニスト略奪体制を公式に認めておらず、この〔パレスチナ〕占領体制といかなる政治的・経済的な関係も結んでいない、イスラーム国家のひとつである。

 安保理における不公正な対イラン決議に対してインドネシアが投票を棄権したことは、自立した国家とは西洋の一方的かつダブルスタンダードな政策を支持することなく、世界と自国の利益にもとづいて意志決定を行うものであるということを示すものである。

 イランとインドネシアの経済的・商業的な協力関係の発展も、ここ1、2年で加速度を増しており、例としてイランでの大規模な化学肥料工場の建設に関する二国間合意や、エネルギー分野での相互協力があげられる。

 石油・ガス分野では、インドネシアで大規模精製所を建設するため20億ドル規模の契約を締結する予定である。両国間の合意文書が履行された場合には、この20億ドル規模の精製所はインドネシアで二番目に大きな精製所となる。

 ユドヨノ大統領のイラン訪問中、農業、商業、学術協力、さらに教育の分野でもいくつかの協定が調印される。

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( 翻訳者:米沢佳奈 )
( 記事ID:13345 )