トルコ、アフガニスタンで大学開校
2008年03月17日付 Zaman 紙

世界中での援助、平和維持活動で注目を集めるトルコは,アフガニスタンへの支援を続けている。

アフガニスタンの再開発や治安の安定のために大きな援助を行ったトルコ政府が、アフガニスタンの首都、カブールに大学を開校する。外務省と高等教育機構(YÖK)が協同で進めているプロジェクトによれば、開校されるトルコ・アフガニスタン大学では、まず教育学部が開校する。大学では、トルコから現地に向かう研究者たちが授業を行い、まずトルコ語、英語、基礎教養の授業が優先される。外交筋は、両国の歴史的友好関係に注意を引いて、「治安の安定を勝ち取るには、ただ
軍事的方法だけではあり得ない。人間の心をもつかみ取る必要がある」と述べた。カザフスタンやキルギスとともに、協同の大学を設立したトルコは、独立を新たに獲得したコソヴォにも、中東工科大学の協力で大学を開校することが計画されている。

アフガニスタンに大学を設立する計画を現実にするために、外務省と高等教育機構は本格的な作業を進めている。この中で、外務省の希望でYÖKは委員会を設けて、設立される大学の事業を調査した。トルコがカザフスタンやキルギスと協同で運営するマナス、アフメト・イェセヴィ両大学が模範とされることが予想されている。設立される大学に関する詳細は、来月明らかにされる予定である。

外交筋は、トルコがアフガニスタンで基礎教育レベルで、何十もの学校を設立したことに触れ、すでに次の段階の教育が必要であるために、この計画が実行されると述べた。大学は来年の開校が予定されている。これによると、トルコ・アフガニスタン大学における最初の段階では、教育学部が開校される。教育技術、トルコ語、英語、そして基礎教養の授業が優先される。アフガニスタンの研究者を養成した後、他の学部も大学で開設される。外交筋は、計画が最短で実行されるために、関連する全ての組織が、多いに活動していることを強調し、中等工科大学、ガーズィ、アナトリア各大学から研究者が一時的にカーブルで授業を行うことを明らかにした。

トルコの建設業者はアフガニスタンで今日までに総額15億ドル(1,510億円相当)で209の計画を請け負ってきた。アフガニスタンで27校の学校の建設を果たしてきたトルコは、こうして3万8千人の学生に直接教育の機会を与えた。さらに5つの病院と6つのクリニックとともに、移動クリニックとワクチンのキャンペーンを通して75万人のアフガニスタン人に医療機会を与えた;78の井戸も掘った。トルコは、アフガニスタンで平穏や平和が再び享受できるように行った活動で、全世界から注目を引いている。トルコは、国連平和維持軍の国際治安支援部隊(ISAF)の指揮官を2度;ISAFのカーブル地域指揮官の任務を1度果たした。

アフガニスタンでトルコ政府が行った援助活動とともに、トルコの私企業が開校した学校もある。アンカラに9月に訪問したイギリスのデイヴィッド・ミリバンド外相は、トルコが国際舞台で担った役割に触れ、アフガニスタンでトルコ企業が設立した女子高校の例を示した。イギリスの外相が賞賛したトルコ・アフガニスタン女子高校は、当時のアブドゥッラー・ギュル外相の勧めで開校された。ギュル外相が2月に行った訪問の後、ハーミド・カルザイ大統領は、「とても感銘した。どうか、この学校の数を増やして欲しい」と述べ、電話をかけたタイイプ・エルドアン首相からも同様の要請があった。

(後略)

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( 翻訳者:山本裕一 )
( 記事ID:13375 )