ラディカル紙の「穏健イスラーム」に関する報道に、デニズリの関係者が否定
2008年03月25日付 Zaman 紙

ラディカル紙の「この現状に注意!トルコをデニズリのようにするな」という見出しの記事では、事件が歪曲して報道されたことが明るみになった。

市長や市民団体は、記事で報道された件が「歪曲され」そして「嘘」であるとして反発した。記事では、スカーフを被っているといわれている公務員、寮に下宿している高校生、地方自治体が飲酒の許可を出さないこと、学校では、「天地創造説に基づくCD」を学生に見せていることなど様々な問題を取り上げ、デニズリで「穏健イスラームのモデル」が構築されたと述べた。

デニズリで活動する市民団体は、新聞の報道に反発して会見を開いた。デニズリ県知事ハサン・ジャンポラトも、記事で「アタテュルクの家と民俗学博物館に勤務するスカーフをした学芸員」として説明された人は、ある民間会社専属の清掃員であることを述べた。ジャンポラト知事は、「これは完全に嘘の報道である。ここ数年の間準備して、最近取り上げた事柄だ。お互いに関係のない3つか4つの事柄を積み重ねてでっちあげたニュースを使って、デニズリについての作り話が書かれることは受け入れられない」と述べた。

記事では、「公正発展党(AKP)から国民教育局に」という見出しでマフムト・オウズ副市長が国民教育局に異動になったことも報道された。デニズリ市長のニハト・ゼイベクジは、この状況に反発し、以下のように述べている。「マフムト・オウズが、国民教育副局長から副市長になってもまったく問題にはならないのに、副市長から国民教育局へ移ると問題にされてしまう。この連中の政治に対する考え方には困ったものだ」。
デニズリ県マフムト・オウズ国民教育局長も教育分野に関する報道は事実と異なることを明らかにした。高校生はスカーフを市場で買ったのであり、売る側も学生という理由で10枚売ったこと、学校で配布されたわけではないことを明言した。

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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:13442 )