テヘラン刑事検察庁長官代行、2007年度の犯罪を総括:死刑判決を受けた31名、救われる
2008年03月18日付 Jam-e Jam 紙

【事件部】テヘラン刑事検察庁長官代行は86年(西暦2007年3月21日~2008年3月19日)にキサース刑(同害報復刑)の判決を受けた31名の被告人に対して、被害者遺族の同意の下、死刑が免除されたことを明かした上で、「これらの被告人たちは処罰まであと一歩のところで、死を免れた」と述べた。
 
 刑事検察庁長官代行兼次官のファフルッディーン・ジャアファルザーデ判事は《ジャーメ・ジャム紙》に対してこのように述べた上で、さらに次のように語った。「86年はテヘラン刑事検察庁における私の同僚にとって多忙な年であった。彼らの尽力に対し感謝の意を表したいと思う」。

 彼はまた次のように付け加えた。「アーヤトッラー・シャーフルーディー〔司法権長〕の命令により、検察庁判決執行支部に和解委員会が立ち上げられた。その甲斐あって、殺人を犯し、被害者遺族の要求によりキサース刑の判決を受けた31名の被告に対して、遺族の同意の下、死刑を免除することができた」。

〔中略〕

今年最も重要な事件

 刑事検察庁長官代行は、今年度最も重要な事件は何であったかとの本紙記者の質問に対する回答として、次のように述べた。「私の見解では、どの事件もそれぞれ重要である。しかしもし特に重要だった事件を指摘するならば、現金輸送車を襲撃した強盗犯らが逮捕された事件に言及しなければならないだろう。彼らが問われている事件は現在、テヘラン刑事検察庁捜査第一支部において司法による調査が行われている」。

殺人件数減少

 ジャアファルザーデ氏は続けて1386年(西暦2007年度)中に、テヘランでは170件の殺人事件が発生したと指摘し、「この数字は昨年と比較すると、顕著な減少が見られる」と述べた。

 彼は付け加えて、「倫理や宗教の教理に注意を払わないことが、殺人をはじめとする悲しむべき事件が発生する、もっとも重要な要因である。人間が自らの価値観や信仰から離れるということは、危険な一歩を踏み出したということを意味している。このことに気がつき、それを警鐘として理解することが重要だ」と述べた。

〔後略〕

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( 翻訳者:弘原海みどり )
( 記事ID:13457 )