スエズ運河航行中の米船舶からの発砲でエジプト市民に死傷者
2008年03月26日付 Al-Ahram 紙

■ポートサイドの“バンブーティー”船への発砲で1人が死亡、3人が負傷
■事件後政府は国民の保護をおろそかにしないことを確認
■アメリカ海軍はこの事件に対して遺憾の意を表明
■捜査はこの事件が双方の過失の結果生じたという方向に傾く

2008年03月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【スエズ:アムル・ガニーマ、サイイド・イブラーヒーム】

一昨日にスエズ運河を航行中のアメリカ船舶からの発砲により、27歳のエジプト人“バンブーティー”〔訳注:スエズ運河付近の海域を航行する外国船に小船で近づいて甲板に飛び移り、みやげ物や果物などを販売するという、ポートサイド近辺で行われている伝統的な生業〕、ムハンマド・ワリード・アフィーフィーが犠牲となった悲劇的な事件について、捜査当局は双方の過失致死との見方を固め、アメリカの貨物船、グローバル・パトリオット号に領海を出ることを許可した。

捜査が明らかにしたところでは、発砲事件はモーターボート、シーディー・シブル号がアメリカの船舶に接近した後に発生した。このボートには、船で働く労働者に商品を売る目的で4人のバンブーティーが乗っていた。この行為は運河沿いの街の人々の慣行である。

アメリカ軍に回収される軍事廃棄物を運んでいたその船舶は、モーターボートに対して接近しないように威嚇射撃を行った。この威嚇射撃は同意済みの航海上の慣例である。しかしながらモーターボートの乗員はこの威嚇に気づかず接近を続け、発砲という事態に至った。この発砲で1人が死亡し、他の3人が軽傷を負った。

ムフィード・シャハーブ法律問題・議会担当相は昨日の議会で、政府はこの事件に対しすべての法的・外交的措置を講じ、国民の生命と安全の保護を疎かにしないと確認した。

同じ頃、アメリカ海軍はこの事件に対する遺憾の意を表明した。マナーマ駐留第5艦隊司令部所属の報道官は、事件の不明点の捜査についてエジプト政府と完全に協力していると述べた。そして、このアメリカ船舶はいかなる犠牲者や負傷者の発生も意図することなくモーターボートに威嚇射撃を行ったと述べ、モーターボートの乗員1人が死亡しその他3人が負傷したとのエジプト政府の報告を、アメリカ海軍は拒否や否定をする立場にはないと付け加えた。

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:13476 )