PKK、EUのテロ組織リストから削除されず
2008年04月04日付 Yeni Safak 紙

欧州第一審裁判所はPKK(クルド労働者党)をEUテロ組織リストへ掲載する決定を無効とした。これを受けてトルコおよび欧州では、PKKがリストから外されるのではというニュースが広まった。しかし欧州評議会はこの決定は拘束力をもたないと発表した。

欧州第一審裁判所はテロ組織PKK(クルド労働者党)とKONGRA-GEL(クルド人民会議)をEUのテロ組織リストに追加する決定を取り消した。同裁判所は、テロリストリーダーのアブドゥッラー・オジャランの弟、オスマン・オジャランの異議申し立てを受けて、2002年にとられたPKKのテロ組織リストへの追加、および銀行口座凍結の決定を取り消した。しかしEUの最高機関である欧州評議会は、この決定がPKKをリストから除外するという意味にはならないと説明した。

■オスマン・オジャランが申請

EUの最高司法機関である欧州司法裁判所は、2005年2月15日に欧州評議会が出したPKKをEUのテロ組織リストに加える決定に対して、オスマン・オジャランの異議申し立てを棄却した行為が違法であることを示していた。昨年初頭、欧州司法裁判所は上訴に関連して、オジャランにも司法上、訴える権利があるという見解を承認し、テロリストの要求が再度、調査されることを認めた。

欧州第一審裁判所も昨日の会議で、PKKをEUのテロ組織リストから削除する請求を認めた。この決定は、トルコと欧州で速報として伝えられた。しかしすぐに欧州評議会の当局者はこの決定は拘束力をもたないと説明した。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:13507 )