ダーネシュ=ジャアファリー前経済財政相、離任式で政府の政策を痛烈に批判
2008年04月23日付 E'temad-e Melli 紙

【経済部】ダーヴード・ダーネシュ=ジャアファリー経済財政相の離任式が50分遅れで開かれた。その一方でダーネシュ=ジャアファリーの後任として名前の挙がったすべての候補者らを退けて、大統領令によってホセイン・サムサーミー〔内閣経済委員会書記〕が経済財政相のイスを手に入れることに成功した。

 パルヴィーズ・ダーヴーディー第一副大統領、サーデグ・マフスーリー大統領顧問、及びモハンマド・レザー・ラヒーミー国家会計検査院長 —— 第9期政権が発足して以来過去2年間、アフマディーネジャード大統領の政策を支持してきたとされるこの3人が、大統領が国会に次期経済財政相の候補者として推薦する可能性の最も高い人物であり、中でもダーヴーディーが国会の信任を得る可能性が他の候補者よりも高いとの観測が流れていた。

 しかしこのような中で、国の最も重要な省庁の一つである経済財政省の大臣のイスを、他の候補者らを押さえて手中にしたのは、ホセイン・サムサーミーであった — 彼は一部の消息筋によると、ダーヴーディー第一副大統領の甥(姉妹の息子)に当たるという。

 一部には、サムサーミーは単に経済財政相代行としてとどまり、実際に次期経済財政相候補として国会に推薦されるのはダーヴーディーである可能性もあると予想する者もいる。

 第7期国会議員の多くは国の根幹をなす省庁の大臣としてサムサーミーを迎え入れることに反対の意志を表明してきたが、しかしこれまでいかなる役職、いかなる経歴の持ち主であろうと、自らの反対者〔の意見〕を受け容れる姿勢を示したことのないアフマディーネジャード大統領は、〔国会議員らの反対意見にも拘わらず〕経済財政相代行としてサムサーミーを任命する辞令を発したのである。

■ ■ ■

 ダーヴード・ダーネシュ=ジャアファリーは経済財政省からの離任式の中で、第9期政権の実績、ならびに意志決定の方法を批判した。

 ダーネシュ=ジャアファリーは内閣を去る閣僚としては9人目である。同氏は自らの離任式の中で政府の意志決定のあり方を批判した上で、中でも通貨供給量とインフレの関係〔に対する政府の認識〕や第4期開発計画に対する第9期政権の無関心ぶり、そして急進的で性急にすぎる意志決定を、政府に対する自らの最も重要な批判に位置づけた。

 ダーネシュ=ジャアファリーは離任式の中でまた、自身の経済財政相時代に浴びた数々の批判や辛い思い出に言及し、自らの仕事を擁護しつつ、国のマクロ経済に立ちはだかる様々な問題点や障碍について論じた。

〔後略〕

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:13655 )