電気障害でカイロの交通が麻痺
2008年04月23日付 Al-Ahram 紙

■電気障害がカイロの交通を麻痺

2008年04月23日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:マフムード・ダーウード】

昨日、アズハル・トンネルでの14時間以上にわたった停電を受け、カイロの大半の通りが渋滞に見舞われた。一方、マルグ駅でも電気網の障害があり、4時間以上にわたって地下鉄1号線の運行が停止した。これによって市民の移動は混乱をきたし、厳しい暑さを記録したこの日中、多くの人々の活動を停滞させた。

アズハル・トンネルの配電盤での障害は、カイロ市の中心部からサラーフ・サーレムにかけて延びる北トンネルを停電させた。高圧電流がサラーフ・サーレムとガウハル・カーイドの二箇所の換気口と北トンネル入り口の灯火に送電している低圧配電盤の火災を引き起こしたのである。一方、マルグ・アディーマ、イズバトゥ・ナフル、マタレーヤの3駅で電車の運行を停止させ、4時間以上にわたって続いた地下鉄1号線でのもう一つの障害は、整備不足によるマルグ駅電気網での障害に端を発するものであった。

アズハル・トンネルでの電気障害について国営トンネル機構のハーミド・アブドゥッシャーフィー電気・機械部門長は、「接続作業中に高圧電流が低圧配電盤の火災を引き起こし、互いに結びついた電気網に一連の障害をもたらした。事故の発生を防ぎ、自動車の乗客たちの命を守るため、障害の修復が完了するまで南トンネルを閉鎖した」と語った。そして「昨日の昼には緊急用の照明をつけてトンネルを再開する用意ができていたのだが、市民の生命を守るため、トンネルの照明が復旧するまで待つことが決定された」と続けた。

昨日、すべての交通の要所に及んだ深刻な交通渋滞を克服するため、カイロ治安部隊担当内務省補佐官であるイスマーイール・シャーイル少将は、交通の流れを円滑にするため交通警官を市内に配備した。また昨晩には、トンネルで電気障害の修理作業中だった労働者3人が高圧電流に感電し、負傷した。彼らは病院へと移され、必要な救命措置を受けて病院を後にした。

Tweet
シェア


現地の新聞はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:13668 )