保守系新聞、メディアに対する暴力行為に理解示す
2008年05月06日付 Radikal 紙

イスマイルアー教団の代表であるマフムト・ウスタオスマンオールが所有するベイコズにある別荘を撮影したため、教団員たちがヴァタン紙特派員を襲撃したことを、報道諸機関が非難した。その一方で、イェニ・シャファク紙は「寛容」に振舞った。イェニ・シャファク紙は、記者が負傷したニュースを、「暴力」には言及せず、「家に押しかけるのは報道ではない、私生活に対する攻撃だ」という見出しをつけた。

4日(一昨日)、ヴァタン紙のアルペル・ウルシュ特派員、写真撮影担当のイルケル・アクギュンギョル特派員、アフメト・シェネル運転手は、ウスタオスマンオール教団代表がファーティフ区チャルシャンバから転居したベイコズ区チャヴシュバシュにある新しい別荘に関する取材をしていた。ヴァタン紙の説明によると、特派員は別荘のドアをノックし、カメラ付のインターホンに新聞記者であること、そして面会を希望することを述べたが、相手から返答をもらえなかった。このため記者らは、別荘の庭の塀によじ登り、別荘を外から撮影した。帰ろうとしていたとき、別荘から出てきたあごひげを生やし長衣を着た人々に記者は殴られた。記者を殴った襲撃犯たちは、アクギュルギョル特派員のカメラを奪い取った。事件現場に来た軍警察が11人を拘束した。この11人は、検察局によって解放された。

ヒュッリイェト紙、ミッリイェト紙、ヴァタン紙が記者たちに対する攻撃として報道した事件は、イェニ・シャファク紙では極めて異なったかたちで報道された。
その報道では、記者たちが壁を飛び越え別荘に入ろうとしたと主張している。そして「教団代表」が不快に感じたため、自宅を「訪問していた客人たち」が記者に対して「私有地」であると警告し、お茶に誘ったと主張されている。

その報道では、記者たちが受けた暴力について述べられていないが、『客人』の次の発言が掲載されている。
『「さあ私たちの仲間に入りませんか。お茶を飲みながら座って話しましょう。取材をしたいのでしたら、情報を本人の口から聞くことができますよ」と言ったのです。…彼らは大声で我々と議論をし始めたのです。』

ヴァタン紙は昨日(5日)、インターネットサイト上でイェニ・シャファク紙に返答した。
「イェニ・シャファク紙は教団関係者を擁護するために報道の職業倫理を踏みにじることを問題とは考えていないようだ」と述べた声明文では、「取材班は庭の塀から家へ飛び越えようとはしていない。ドアをノックし、マフムト代表と面会したいという旨を明らかにしている。教団員たちはヴァタン紙取材班を攻撃し、殴ったのだ」と述べられている。

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:13740 )