南キプロスでアンケート調査結果でる -トルコ系住民と共存可能だが、結婚はしない
2008年05月06日付 Hurriyet 紙

南キプロス(*キプロス共和国)でおこなわれたアンケートによると、ギリシャ系住民の85%が島内のトルコ系住民と生活を共にすることができる、と答えた。ただし、トルコ軍の撤退とトルコによる後援が終了するとの条件による。ギリシャ系住民は、トルコ人との結婚には冷淡だ。たった31%しか、この問いに「はい」と答えていない。

キプロスのギリシャ系住民は、前大統領であるタソス・パパドプロス氏の政治舞台からの退去の後、トルコ系住民への否定的な見方を改め始めた。最新の世論調査によると、ギリシャ系住民の85%が、安全性が完全に確保された場合、トルコ系住民と共に生活してもよい、としている。昨年行われたアンケートではこの割合は63%だった。

ギリシャ系のポリティス紙は、「ノヴェルナコンサルト・調査」会社が4月18-30日の間500人の回答者をもって行ったアンケートの結果を掲載した。同紙によると、アンケートでの質問は「(キプロス問題が)解決され、安全性が完全に保証される場合」との前提をつけた。ギリシャ系住民は、安全性が完全に確保されるという前提、トルコ軍がキプロス島から完全に撤退すること、そしてトルコによる後援が終了するということを念頭においた。

■ トルコ共和国出身者は心配の種だ

アンケートによれば、「キプロス」問題が解決する場合、ギリシャ系の移民の一部は、昔の所有地に戻る代わりに、補償を得ることに肯定的である。アンケートの回答者のうち、補償に対し「はい」と答えたのは46%で、「いいえ」と答えたのは39%だ。アンケートでは「キプロス問題が解決する場合、あなたを杞憂させる状況があるか」という問いもなされた。この問いに対し、47%が「はい」と答えた。「はい」と答えた人たちの、最も多かった心配の種は、キプロス島に残るだろうトルコ共和国を出身とする、北キプロス・トルコ共和国の住民たちだ。

■ 共同生活に対し、「はい」

2003年と2007年にも行われたアンケートへの回答は以下の通り。

1.あなたの家族のだれかがトルコ系住民と結婚することに賛成か?
2003年:24%、2007年11%、2008年31%
2.トルコ系住民と同じ職場で働くことに賛成か?
 2003年82%、2007年63%、2008年85%
3.市・村で共に生活することに賛成か?
 2003年74%、2007年63%、2008年83%
4.北キプロスでトルコ系の指導者のもとで生活することに賛成か?
 2003年13%、2007年5%、2008年21%
5.トルコ系の上司と共に働くか?
 2003年 問いなし、2007年28%、2008年47%
6.あなたのこどもがトルコ系のこどもたちと同じ学校に通うことに賛成か?
 2003年 問いなし、2007年54%、2008年88%
7.トルコ系住民と同じレジャー施設に行くか?
 2003年72%、2007年62%、2008年82%

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:13742 )