イェニ・シャファク紙社銃撃で、新聞記者組織や市民団体から抗議
2008年05月06日付 Yeni Safak 紙

イェニ・シャファク紙社へ撃たれた銃弾に対し、愛読者、各新聞記者団体、市民団体から激しい抗議が起こった。イェニ・シャファク紙は、「地下組織のない、クリーンな国」という目標を掲げて邁進していくつもりである。

イェニ・シャファク紙のイスタンブルのバイラムパシャにある本社ビルが標的となった銃撃は、一昨日(5月4日)の午後11時50分頃に発生した。ビルの前の道路を通った車から撃たれたと思われる銃弾は5発で、窓ガラスを粉々にしたが、ビル内では夜間印刷の準備をしていた新聞記者は幸運にも怪我はなかった。
事件発生現場に到着した警察官は、道端に口径9ミリの薬きょうを発見した。銃撃した者の1人が割れた窓からビル内へ入ったことが明らかとなった。襲撃者は2人だったと推測され、1人は車を運転し、もう1人は新聞社に5発の銃弾を撃ち込んだことがわかった。バイラムパシャの警察署長とテロ対策チームをはじめとする治安当局は、新聞記者や警備員の証言に基づいてカメラの記録や、都市情報セキュリティシステム(MOBESE)やエレクトリックデータシステム(EDS)の路上監視カメラを調査した。検察も捜査を始めた。

■銃撃への新聞記者らの抗議
銃撃は、トルコ新聞記者委員会、報道審議会、トルコ新聞記者クラブ、現代新聞記者協会、報道記者協会によって痛烈に非難された。会見では、5月1日に警察が幾人かの新聞記者に不快感をしめしたことで、何人かの新聞記者への弾圧とイェニ・シャファク紙への攻撃が懸念されていたと強調され、行政、治安そして司法が己の義務を果たす際には慎重になってもらいたいと要請した。
トルコ新聞記者委員会の会見で、「民主主義の必須条件の一つである報道の自由を妨げる、このような抑圧がもう二度と起こらないことを望みます。こうした事件が起こらないためにも、司法をはじめとした各方面が、その任務を十分に行ってくれるようお願いしたい」と述べられた。報道審議会も銃撃事件を痛烈な言葉で批判した。

■懸念の拡大

トルコ新聞記者クラブも、新聞社と新聞記者に対しての暴力の増加が「懸念される」とした。会見では、「この種の暴力に打って出る者は、報道の自由に対しての暴力では逮捕されないと踏んでいる」と述べた。現代新聞記者協会は暴力を非難し、「警察関係者はイェニ・シャファク紙を銃撃した者と背後にいる扇動者を、もしいるのであればだが、緊急に見つけ出し、司法の裁きの前に引き出すことを要求する」という表現を用いた。

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( 翻訳者:大田垣綾子 )
( 記事ID:13743 )