アレキサンドリアが夏の観光シーズンに向けて準備
2008年05月12日付 Al-Ahram 紙

■ 夏の観光客を待つアレキサンドリア、全部門で集中的な準備
■ 20箇所の無料ビーチ、11箇所の観光用高級ビーチ、32のパン製造ライン

2008年05月12日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP特集面

【ハサン・イマーム】

 夏のシーズンに向けてアレキサンドリアでは準備の真っ盛りだ。無料ビーチの数が増やされ、交通の流れをスムースにするための計画が用意されたほか、パンの製造ラインもフル稼働を始めた。同様に、夏の観光客を受け入れるための準備や、娯楽施設の整備が進められている。無料ビーチの数は20に達し、観光会社が運営するビーチが11箇所、専門の会社が運営する高級ビーチが11箇所用意された。

 アレキサンドリア県のアーディル・ラビーブ知事は、各所にロータリーを設置したことで夏季の〔交通問題〕を解消したと言明した。たとえば農業ロードの入り口付近での混雑を避けるため市に新たな入り口が設けられ、砂漠ロードは3車線に拡張された。ナフダ地区に新たなロータリー、マフムーディーヤ運河道路に三つ目のロータリーも建設された。

さらに知事は、この5月からアレキサンドリアで新たに32のパン製造ラインが稼動を始め、自動車の導入によって様々な地区に製造場所が分散されたことでラインが強化されたと指摘した。またパンの製造と流通を分離する試みも、試行された各地区で大きな成功を収めたという。

 またアレキサンドリア市観光・リゾート局のイーハーブ・ファールーク局長が明らかにしたところでは、すでに海岸の分割が完了し、各地区および観光・リゾート局を通じて県が運営する無料ビーチの数を初めて20まで増やした。また観光会社が運営する観光用ビーチを11箇所、専門の会社が運営する高級ビーチを11箇所に設ける。さらにビーチでの広告や宣伝を廃止し、保管されている去年のパラソルのみの使用に限った。これは経費を節約し、その分を別の部分の拡充にあてるためである。同様に高級ビーチでのカフェテリアが全面廃止されたが、それは夜間営業時間に関していくつかの違反が報告されたためだ。またレスキュー要員の数を増やし、新卒の若者達をアレキサンドリアの様々な海岸で売店やレスキュー、監視塔、パラソルやイスの設置といった職に就かせる決定への予算が承認されて、彼らと正式な雇用契約が結ばれた。彼らには制服の着用が義務付けられる。さらには県に作業室を設けて市民からの苦情を受けたり、観光・リゾート局所属の監視員が参加してのパトロールを日々行ってビーチの売店の監視にあたらせるという。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:13864 )