アルメニアとチーズ外交―まもなく店頭に並びます
2008年05月25日付 Hurriyet 紙

トルコ・アルメニア労働協議会のメディア顧問のアリン・オズィニアン氏は、イギリスのエコノミスト誌に掲載された「トルコ・アルメニア間のチーズ外交」という主題のニュースが正しい情報であると認めた。

現在、アルメニアにいるオズィニアン氏は、トルコ・アルメニア間の外交関係の開始へと導くと期待されている「コーカサス・チーズ共同生産」の詳細に関して次のように説明した。

■2月に決定
2008年2月、トルコ・アルメニア労働協議会は、イギリスの社会市民団体インターナショナル・アラートとコーカサス起業ネットワーク(CBDN)と一堂に会し、この地域でお互いに問題を抱える国同士で共同の製品を製造するために何をすることができるかについての議論を始めた。評価・検討の結果、コーカサス地方のほとんど全ての国で同じ製造方法で作られているチーズで合意に至った。

■まずカルスで調査
このため、アルメニアとグルジアから地元のチーズ生産者がカルスに招かれた。地元の生産者たちは、カルスにある製造所を調査した。これについてカルス市役所も協力した。カルスでの調査の結果、共同チーズ生産のスタートがきられた。

■調和の中での共同生産
共同生産では完璧な協調と協働の姿勢が見られる。この製造にはカルス、アルメニアのギュムリュ市、グルジア、ナゴルノ・カラバフとアブハジアから生産者が参加した。製造された共同チーズは、5月14日、ギュムリュで行われたある活動で紹介された。アゼルバイジャンの首都バクーからもこれに似たチーズを作っている生産者たちが、自分たちの製品を持ってギュムリュでの催しに参加した。

■最初のアルメニア語ラベルのついた製品
このチーズの最も重要な特徴は、その表面パッケージにトルコ語、アルメニア語、グルジア語で説明が書かれたラベルが貼られていることだ。アルメニア語の説明が書かれたチーズが初めて、今後トルコで販売されることになる。チーズは、カフカスの他の国々でも販売される。

■ヨーロッパで紹介
アリン・オズィニアン氏は、「このチーズの2回目の紹介は近いうちにカルスで行われます。この催しのために準備が続いている。次の段階としては、このチーズをヨーロッパで行われる食品見本市に持って行き、紹介することになるだろう。互いに問題を抱える国の人々が有志で共同のなにかを製造することに成功したことはヨーロッパで大きな関心を引き起こすと期待しています」と述べた。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:13913 )