当ホテルにご宿泊いただけません、奥様がスカーフを被っているので・・
2008年06月03日付 Zaman 紙

イスタンブルのストレスから離れ、妻と2才の子どもとボドルムで3日間の休暇を過ごそうとしたビジネスマンのアフメト・Aは差別を受けた。

すべては5月23日に4つ星ホテルのマヴィクムサルホテルに予約したことから始まった。一昨日の夕方ホテルのドアから中に入ったビジネスマンは、部屋の鍵を求めたところ大きなショックを受けた。主張するところによると、予約担当者はホテルの支配人と話し合った後アフメト・Aのもとに戻り、「あなた方を中に入れるわけにはいきません」と述べた。ビジネスマンは予約をしてもらっていること、宿泊費もあらかじめ払っていることを伝えた。彼は自分たちが受けた扱いの理由を聞くと、何が起きたのかわからなかった。「奥様はスカーフを被っています。当ホテルの規則によってご宿泊いただけません」という返答であった。その後両者の議論は警察署に場所を移した。夜を警察署で過ごしたビジネスマンは訴訟を起こす準備をしている。県文化・観光責任者のオスマン・ムラト・ススルは「トルコでは皆平等です。このことを観光業者が最もよく知らなくてはなりません。罰金が課されるかもしれません」と述べ、ホテルに対し不快感を示した。

「www.gezisitesi.com」のアドレスから5月23日にボドルムマヴィクムサルホテルに3名の予約をしたアフメト・Aは274YTL(約23,546円)の宿泊費を前もって支払った。6月1日の21時頃、2才の子どもとホテルに向かった夫婦は、ロビーで少し待たされた後、問題があると伝えられた。ホテルの責任者に電話で連絡をとっていた予約担当者は、アフメト・Aに「奥様がスカーフをつけているため、あなた方にお泊りいただくわけにはいきません」と述べた。ダブル・スタンダードに直面したと述べた夫妻は、ホテルにこのような規則があるのならば確認したいと話した。一方ホテルの関係者は、「理由を示すことも、あなた方を受け入れる義務はありません」との返答をした。これに対し、予約をしてもらった際に前払いした宿泊費の返金を求めたA夫妻は、否定的な返事を受けた。

「多くの国に行きましたが、このような時代遅れの扱いを受けたことはありません」と語ったアフメト・Aは、ここでおきたことがらはトルコにふさわしくないと述べた。彼は深夜3時までボドルム警察署にいたこと、休暇が台無しになったことを明らかにし、またホテルの経営者を起訴すると述べた。アフメト・Aは旅行代理店責任者と話したことや、ホテルの態度は文化観光省の方針に反することを語った。ホテルの経営者が、彼らがとった態度に関し全くガイドラインを示し得なかったことを指摘し、妻のメルヴェ・Aのスカーフを口実にホテルに受け入れられなかったことを説明した。

マヴィクムサルホテルの責任者であるエイレム・ウルチャイは、自分たちの対応を奇妙な比較を示して弁解した。「同じように、スカーフを被った人々のためのホテルでは、スカーフを被っていない人はもてなしを受けることはないのなら、我々のホテルでもこのようなことがあるのです」
ウルチャイは、自分たちの行為は差別ではないとし、ホテルの規則に関する情報がツアーの説明にはみんな記されていること、自分たちのところに電話をかけてくる利用者らにもスカーフをした人々は受け入れないと説明していると語った。ウルチャイは代理店へも、スカーフをした人々をホテルは受け入れないとの文書を送っていると語った。また彼は、アフメト・Aと家族が被ったことがらはwww.gezisitesi.comサイトの責任であることを明らかにした。アフメト・Aが、警察に調書を取らせたことは、正しい判断だったと述べるwww.gezisitesi.comのサイト管理人セルカン・オルジャは、一連の問題が起こってしまった後で問題が彼らのところに持ち込まれたと説明した。ホテルの経営者が主張した、スカーフをした人々は宿泊できないという規則を初めて知ったと説明したオルジャは、事件についてはホテルに責任があると付け加えた。

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:13980 )