ギュル大統領、日本を訪問した初めてのトルコ人大統領
2008年06月05日付 Milliyet 紙

日本への公式訪問が実現した最初のトルコ大統領であるギュル大統領は、二カ国間の経済についての潜在的可能性を実現に移すために重要な機会であると述べた。


アブドゥッラー・ギュル大統領は、トルコと日本の間の歴史的な友好が実を結ぶよう日本を訪問したと述べた。

公式訪問のために来日したアブドゥッラー・ギュル大統領とハイリュンニサ・ギュル夫人を、東京の羽田空港で日本の宇野治外務大臣政務官とセルメト・アタジャンル在日トルコ大使が出迎えた。

ギュル大統領は、会談を始める前に記者たちの前に姿を見せ自身の考えを明らかにした。ギュル大統領は、国家元首のレベルではトルコから日本へはじめて訪問したことを指摘し、特に経済、投資および観光の潜在的可能性を実現するために、自身の訪問が新たなページを開くだろうと述べた。ギュル大統領は、トルコが日本の国外投資の相手国として60番目であると述べ、「トルコでトヨタやホンダを見ると、日本はトルコに多くの投資をしていると考えるが、実はそうではない。二つの国の関係を無視しているといえるレベルだ」と話した。

■経済の見通し

ギュル大統領は、自身の訪問が二国間の経済についての見通しを実現するために重要な機会であると述べ、次のように続けた。

「これは、おこりえないことに対して『アーメン(訳者注:「そうなりますように」の意)』と祈りを捧げることではない。トルコは、ヨーロッパ連合(EU)諸国とトルコのEU正式加盟について話し合いを進めている。このことは、市場経済
が機能している事を示している。このような国は、投資という面ではリスクが小さい。同時に発展し続けている国の活力も存在している。このことを説明したい。」

■「長期的な視野で」

ギュル大統領は、「公正発展党(AKP)の解党問題を含め、トルコの内政の展開が日本とトルコの両国関係にどのように影響し、どのような悪影響があるか議論されたのだろうか」という質問に対し、「両国に関係する見解は、局面的なものではなく長期的なものである。どの国も完璧ではない。トルコの可能性を説明したい」と答えた。

■ギュル大統領の大きな関心

ギュル大統領とハイリュンニサ・ギュル夫人は、東京の羽田空港で日本の外務大臣政務官によって正式に出迎えられ、シャーマン・グループのダンス公演を鑑賞した。

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( 翻訳者:高岡望結 )
( 記事ID:13999 )