二人のエジプト人青年、火災に見舞われたスーダン機で乗客を救出
2008年06月13日付 Al-Ahram 紙

■ 乗客救出のため、マタイ出身の二人の青年が燃えさかるスーダン機に引き返す!

2008年06月13日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

数日前、ハルトゥーム国際空港の滑走路に接触した途端、機体を火災に包まれたスーダン航空機の通路を、地獄から逃れるための非常口を探して人々が足早に逃げまどう中、たまたま機内に居合わせた二人のエジプト人青年が取ったのはまったく別の行動だった。

 上エジプト、エル・ミニヤ県、マタイ出身のムンジー・アブドゥッラフマーン・シャフィークさん(34歳)とムスタファー・シャアバーン・アフマドさん(25歳)の二人は、他の乗客たちが本能に任せて殺到した唯一の非常口にたどり着くやいなや、機内に引き返したのだ。その動機は純粋に人道的なものだった。救出できる可能性のある人を救おうと思ったのだ。

 そして実際に、二人は救出に成功した。パイロットが制御不能に陥った機体をなんとかコントロールしようと試みた際、打撲を負わざるを得なかったにもかかわらず、多くの子どもや女性、逃げ出す力の残されていなかった病人たちに、予期せぬ救いの手を差し伸べたのだ。事故発生以来、スーダンのマスコミや新聞は二人の青年への賛美と賞賛を繰り返し報道している。

 ハルトゥーム駐在のアイマン・バディーウ・エジプト領事は、本紙のアスマーウ・アル=フサイニー記者による電話取材でこの件を確認し、二人の青年はすぐに回復して退院したと述べた。二人は悲劇に見舞われた飛行機の機内で失った書類と旅券の再発行が済むまでの間、エジプト領事館の賓客としてスーダンの首都ハルトゥームのホテルに滞在しているという。

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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:14132 )