イスタンブル弁護士会のパネルディスカッションで大統領と大統領夫人に無礼な発言
2008年06月26日付 Zaman 紙

イスタンブル弁護士会が開催した第二回共和国の法律に関するパネルディスカッションは衝撃的な展開となった。

イスタンブル弁護士会のニザル・オズカヤ会長代理は、アブドゥッラー・ギュル大統領夫妻に対し侮辱に満ちた表現を使用。大統領について「アラブ遊牧民のような格好をした妻と共に現れ、大統領の座を手に入れた」と発言した。イスタンブル弁護士会が開催した「共和国の法」というタイトルのパネルディスカッションにパネリストとして参加したのは、マルテペ大学アタテュルク諸原則・革命史学部長のオルハン・チェキチ助教授、憲法専門家のミュムタズ・ソイサル教授、作家のジェンギズ・オズアクンジュ氏。

プログラムの質疑応答の終盤で、大統領夫妻が話題となった。会場にいたオズカヤ会長代理は質問をするために発言したが、その際に大統領夫妻に関して無礼な表現を使用した。「ご存知のとおり大統領府(チャンカヤ)は占領されてしまった。アラブ遊牧民のような格好の妻を連れた男がチャンカヤを手に入れた。」大統領に対するこのような侮辱に、他のパネリストや聴講者らが何も反応しなかったことは注意を引いた。

世俗主義に関する議論の際も、公正発展党のデンギル・フラト議員の発言が議論の遡上にあがった。フラト氏の発言に反発するパネリストたちは、トラウマが世俗主義に反する人々の中で生まれたと主張した。(そういう人々にとって)共和国が世俗主義に基づいて構成されるがためにトラウマが生まれると考えるチェリキ助教授は、「現在もいまだにトラウマが続いている。しかし我々はその原則を疑ったり戸惑ったりはしない。革命は狂信的な思想の上にトラウマのような影響力を及ぼす」と主張した。このように反発を示した後、チェリキ助教授は、世界の世俗主義の過程について、国家の拡大からルネサンスや革命運動にいたるまでの長い道のりを描き解説した。世俗主義の過程が、世界中の300年におよぶ段階を経た結果であると話した。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:14157 )