クリミア・コンゴ熱の原因とされるダニ 実は1980年軍事クーデターの産物
2008年06月27日付 Hurriyet 紙

イスタンブル大学獣医学部の教員、タフスィン・イェシルデレ教授は、トルコでダニの数が増加している原因が1980年9月12日の軍事クーデターにあると述べた。「1980年以降、機関が閉鎖され、ダニが増えたのです」

専門家チャンネルというインターネットサイトに見解を表明したイェシルデレ教授は、「ダニは昔からも存在していたのですが、ダニ対策は十分に行われていました。1980年9月12日より前は、獣医機構が組織としてダニと奮闘していました。獣医たちは村々をひとつひとつ訪問し、ダニと闘っていたのです。1980年以降は機構が廃止されました。機構が廃止されると、予防獣医学がなくなり、現場での戦いがなくなりました。この為、ダニの数が急速に増加したのです」

■「靴下の中にズボンの裾を入れても防げない」

クリミア・コンゴ出血熱に対してとられている対策も不十分というイェシルデレ教授は次のように話す。
「保健省ならびに農業省は十分な発表をしていません。靴下の中にズボンの裾を入れることで身を守ることはできません。スカートをはく女性たちはどうしたら良いのでしょうか?自治体が行っている薬剤散布も同時に環境破壊をもたらしています。虫・蚊よけスプレーは人間の体に悪影響を及ぼす可能性があります。この問題には効果的かつ意識的な対策が必要です」

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:14172 )