労働者18人、瓦礫の下敷きに:テヘランの7階建てビルが崩落
2008年07月01日付 E'temad-e Melli 紙


【エッテマーデ・メッリー】テヘラン・サアーダトアーバード地区の7階建てのビルの崩壊により、労働者18人が大量の瓦礫の下に生き埋めになった。以前からの警告にもかかわらず、またしても痛ましい悲劇が起こってしまった。

 この事故はサアーダトアーバード地区の最高級住宅街の一つで発生した。事故のあったビルは数ヶ月前から徐々に崩れかけていたが、「崩壊の危険あり」という張り紙一枚が貼られていただけだった。

 事故現場に急行したエッテマーデ・メッリー紙特派員の報告によると、突然恐ろしい音がサアーダトアーバード地区ファルハング通りの朝の静寂を破ったのは、8時40分のことだった。

 信じられない事故だった。総面積841平方メートルの7階建てのビルが突然崩れ落ち、それと同時に、壊れたビルに隣接して立っていた「メフルガーン」という5階建てのビルの東側の部分が崩壊した。

 埃と土が地区全体に立ち込め、彼らの住居の一部が崩落したことに恐怖を感じたメフルガーン・ビルの住民たちは、さらなる崩壊を恐れて東24番地へと避難した。

 ちょうどそのとき、若い労働者が遠くから駆け足で、崩壊したビルの方へやって来た。彼は事故現場にいた仕事仲間を探し求めて叫び、ビルの解体作業を行っていた18人の労働者がビルの中にいると訴えた。

 こうして、現場の住民たちは事故の4分後に消防署に連絡し、その3分後には消防署から第一陣が到着した。

 事故は電話での通報よりも甚大なものであった。戸数32の7階建てのビルは完全に崩れており、隣接するビルも負荷がかかったために東側の部分が崩壊していた。

 救助活動が始まった。瓦礫の除去作業を始めてから一時間も経たないうちに、損壊の激しい一人の労働者の遺体が運び出された。

 そのような中、事故現場で唯一生き残った労働者の話によると、彼らは19人のグループで一週間ほど前からテヘラン市第二地区からの請負で、このビルの解体作業に従事しており、その日の朝彼がナーンの買出しのためにビルの外に出たとき、この事故が起きたとのことだった。

 消防署から救助隊が約25隊到着し、残る17人の救出のために大規模な救助活動が懸命に続けられた。その一方で、救急隊も現場に待機し、消防署の救助隊の側で、運び出された遺体の搬送作業を行った。

〔中略〕

住民「ビルは最初から建築基準を考慮せずに建設された」

 住居の東側の部分が壊れたメフルガーン・ビルの住民たちは、この事故について次のように説明した。
この建物の一部は4年前にも崩れ、そのとき住民32世帯はビルの柱が崩壊したことにおののき、建物から出て行きました。その時からこの建物は廃屋同然となりました。この間もずっと崩壊が徐々に進行していましたが、誰もそのことに注意を払いませんでした。また何度か共同で抗議のために活動しました。なぜなら、ビルの崩壊が、15世帯が住む5階建てのメフルガーン・ビルに影響を及ぼす可能性があったからです。しかし何も行われませんでした。これらの問題は全てビルの建設主のせいです。といいうのも、はじめこのビルは2階建てとして建てられる予定だったのに、7階建てになってしまったからです。ビルの撤去のため、約一週間前に数人の労働者が市から派遣され、ビルの解体作業を始めましたが、やはり隣接するビルが崩壊する可能性がありました。彼らは毎晩私たちの家のドアを叩いて、事故に巻き込まれないように家を去るように言いました。

 家の東側の壁が壊れた住民の一人は、次のように付け加えた。「このビルは最初から違法で、建築基準を考慮せずに建設されました。そのときも私たちは建設主に警告したのですが、彼は気に留めませんでした。12年前、私たちは建設を阻止しようと努力したのです。しかし、建設主の抵抗に遭ってしまいました」。

〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:14230 )