パレスチナで最新の世論調査
2008年06月30日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 世論調査:ハマースのイスラエルとの交渉に60%が賛成、89%が停戦の合意に賛成
■ 45%がファタハ、13%がハマースを支持

2008年06月30日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ガザ:本紙アシュラフ・アル=ハウル】

 新たにパレスチナ人の世論調査が行われ、昨日その結果が発表された。それによると、回答者の60%はガザ地区を支配しているハマースがイスラエルとの直接交渉を行うことに賛成し、40%は反対、また89%はハマースが停戦合意を締結したことに賛成している。

 ガザ地区とヨルダン川西岸地区、エルサレムから抽出した854名のパレスチナ人に電話による調査を行った近東コンサルティング社の世論調査の結果、ファタハ支持者の61%が交渉へのハマースの参加に賛成する一方、ハマース支持者では賛成が53%にとどまっていることがわかった。

 また回答者の大多数である89%が、パレスチナ諸勢力とイスラエルとの停戦合意に賛成しているにもかかわらず、74%が合意は長く続かないだろうと考えていることも明らかになった。

 40%が停戦によってイスラエルが最も利益を得ると考えているのに対し、36%の人々はパレスチナ人が1番の受益者だと考えている。そして24%は両者に有益だとしている。

 38%は合意によるハマース人気への影響はないだろうとしており、35%は停戦後にハマースの人気は増したと考え、27%はハマースの人気は減ったとしている。ハマースの方がイスラエルよりも停戦を守ると考えている人は70%だった。回答者の79%は、〔ハマースにより〕ガザで捕虜となっているイスラエル兵士、ギラール・シャレットの条件付き解放を支持しており、無条件での解放を支持しているのは7%、14%は解放そのものに反対している。

(後略)

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:14238 )