尋問の警察官、「将軍」が抗うと「さん」付けに変更:エルゲネコン捜査
2008年07月07日付 Hurriyet 紙

火曜日に始まったエルゲネコン捜査の第六波は、元将軍のフルシト・トロンとシェネル・エルイグル両名が強制、暴力を行使してトルコ共和国政府を排除する、テロ組織の設立者と指導者であるとの罪で逮捕されたことで、「今のところ」終止符が打たれた。イスタンブルのテロとの闘い部局で4日間勾留されていたフルシト・トロンとシェネル・エルイグル両名のこの間の状況の詳細は、逮捕後に明らかになった。元将軍2人に対し、尋問のはじめのころは「将軍」と呼んでいた警察官は、黙秘を続けるエルイグルに対し、しばらくして「シェネルさん」と呼ぶようになった。

■ フルシト将軍は気さくな人だ

アンカラで監視下におかれたあと、火曜日の夕方、イスタンブルのテロとの闘い部局に連れてこられた2人の元将軍は、県警の専門の尋問官によると、互いにまったく逆の態度をとった。

フルシト・トロンは、イスタンブル県警で過ごしているあいだに尋問官と話をした。警察官が面談と評したこの会話では、トロンは、国の諸問題からトルコのテロ対策にまでわたる様々なテーマに関する自身の見方を明らかにした。トロンは、このテーマにおける警察官の見方をも注意深く聞いていた。

同氏の4日にわたる尋問に立ち会った専門の尋問官は、「フルシト将軍は気さくで、何でも話してくれた。穏当な話し合いをすることができた。供述をとる際に、ときどき向けられた質問で緊張が生じた。しかし、これは当たり前の反応だ。こうした時を除くとたいへん明瞭であった」と話した。フルシト・トロンはその場で警察官に対し、「シェネル将軍や他の者は何も話さないとのことだ。弁護士は私にも何も話さないように言った。私は自分で弁護士と話をつけた。黙っていなければならない理由なんてない」と話した。

■ 何も話さなかった

同じ専門の尋問員はシェネル・エルイグルと4日にわたって対話をもてなかったことを明らかにした。エイグネルは、監視下にあった間、警察官といっさい会話をせず、警察官の会話が尋問に関係するようなものではなかったにも関わらず、「あなたたちとはいっさい話さない。他愛のない話でもいやだ。話したことがいつか自分に突きつけられる可能性もあるからだ」と話した。また拘置されている部屋で盗聴・監視装置があったとし、警察でも黙秘権を行使し、告発に対し何の返答もしなかった。

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:14239 )