旅客機撃墜事件から20年:追悼の鳩66羽が放たれる
2008年07月03日付 E'temad-e Melli 紙

イランの映画関係者たちは、アメリカの軍艦によって撃墜されたエアバス航空機事件の20周年にあわせる形でペルシア湾の海辺に集まり、殉教者遺族への共感のしるしとして、66羽の鳩を大空に解き放った。この鳩の数は、撃墜された航空機に搭乗していた子供の人数を表している。彼らはまた声明を発表し、この事件への一層の理解と、事件をテーマとしたより多くの映画作品の制作を求めた。

〔中略〕

 式典の中で、事件当時カナダのトロントにいたサイードラード氏は、事件に抗議する運動を行い、〔カナダ政府当局による〕取り締まりに遭ったとの思い出を語った。彼はまた、高い倫理感を有しつつ虐げられてきたイラン国民を抑圧するアメリカは、血に飢えた敵であると看做した。

 ファールス通信の報道によると、俳優のサイードラード氏は次のように語った。「私たちはすべての殉教者たちに借りがある。私たちの命は彼らのおかげなのだ。芸術家たちの支援と映画という手段をもってすれば、イラン国民が平和を愛する国民であるというメッセージを世界中の人々へ届けることができるはずだ。私たちは自らの力の限り、イラン国民は好戦的な国民だとの認識を阻止しなければならない」。

〔中略〕

 記念式典はエアバス機の墜落と同時刻の10時半に、ゲシュム島の事件発生現場で執り行われ、本日朝3時半には、ヴァージニア州リッチモンドにある反戦グループと直通回線が結ばれる予定となっている。

 今回の宣言の一部には、次のような思いが語られている。「私たちイランの映画制作者たちは、偉大なるイラン国民を代表して瑠璃色の海のわきに立っている。それは、〔イランに侵略し〕敗北を喫して斃れた敵兵が、折れた剣の傍らで何世紀にもわたって我が大地の下に埋もれていった姿をイランの長い歴史は目撃してきたということを、世界中の人々に指摘するためである。私たちイランの映画制作者たちは毎年、ペルシア湾の温かい海の上で命を落としたエアバス機の乗客たちに、世界のすべての平和愛好者たちを代表して、敬意を表してきた。またわれわれは、この気高い国に欲望の眼差しを向け、侵略を望む人々に対して、今一度イランの戦争の歴史を学ぶよう呼びかけてきた。どのような運命が彼らを待ち受けるのか、歴史の言葉は彼らに必ずや語りかけることだろう」。

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( 翻訳者:阿部文美 )
( 記事ID:14259 )