モハンマド・ラフマティー道路運輸相「引退」:第9政権8人目の大臣交代(その2)
2008年07月13日付 Jam-e Jam 紙

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 道路運輸省の次官だったラフマティー氏が、彼の上司だったホッラム元道路運輸相の後任に就いたように、明らかに政府はラフマティー前道路運輸相の下で次官を務めてきた人物を彼の後任に据えようとしているようだ。政府報道官が昨日伝えたところでは、前道路運輸相の下で次官を務めてきた人物の中から同相代行が選ばれる可能性が高いとのことであるが、情報筋によると、他の候補者の名前も挙がっているという。

 このような中、現在までに確定しているのは、道路運輸省の内部あるいは外部から選ばれようと、いずれにせよ大統領のテヘラン市長時代の副市長、または協力者の中から同相代行が選ばれるだろうということである。実際このような特長は、今まで候補者として名前が挙がってきた人々すべてにほぼ見受けられるものである。

 現在、道路運輸省内部から3名の人物が同相代行の候補者として取り沙汰されている。まず一人目は鉄道公社の現代表のハサン・ズィヤーリー氏である。彼は同社の経営に携わっていまだ1年と経っていない。彼は道路・交通の分野で博士号を取得、アフマディーネジャード氏のテヘラン市長時代のイラン暦82年から83年(西暦2003〜04)にはテヘラン及び郊外バス会社の経営委員会会長を務め、その後第二期テヘラン市議会議員を務めた。

 二人目は、現在ラフマティー氏の下で道路運輸省の運輸計画・経済担当次官を務めてきたハミード・ベフバハーニー氏である。彼はアメリカのフロリダ大学で道路・ビル建設の分野で博士号を取得している。面白いのは、ベフバハーニー氏はかつて、アフマディーネジャード氏が教授として教鞭を取っていた学部の学部長を務めていたことである。

 彼はイラン暦57年から77年(西暦1978〜98)まで科学産業大学開発学部、つまり大統領が主にそこで学び、その後教鞭を取った学部の学部長を務めてきた。彼はアフマディーネジャード氏のテヘラン市長時代にも交通運輸担当副市長、交通運輸機構代表、テヘラン州エンジニア・システム機構代表など数々のポストに就任してきた。

 三人目の候補者は、オランダでコンクリートの分野で博士号を取得したアリー・ターヘリー・モトラグ氏である。彼は道路運輸省次官と海運港湾機構代表を兼任しており、おそらく候補者の中ではこの業界について一番のベテランであり、技術にも一番通じているようだ。

 本紙記者がインタビューした情報筋が認めたところによると、イラン航空(HOMA)のサイード・ヘサーミー代表取締役や土壌技術研究所のバルゼギャル代表とも当初〔道路運輸相代行就任に関し〕話し合いがもたれたとのことである。しかし同情報筋は、道路運輸省内の主要候補者は最初に言及した3名であるとも強調している。

 本紙記者はさらに、次のように記している。「その一方で、道路運輸省の外部の人物の中で一番話題となっている道路運輸相代行候補は、西アゼルバイジャン州知事のラヒーム・ゴルバーニー氏である。彼はテヘラン選出の第8期国会議員テイベ・サファーイーの夫であり、アフマディーネジャード氏の市長時代より〔‥‥〕様々な機関で7つのポストを歴任してきた。彼は経営工学で博士号を取得、年齢は47歳でラフマティー氏のわずか3歳下である」。

〔中略〕

 このような中、本紙記者が得た情報によると、ラフマティー氏が政府を去ることが決まったということを同氏自身に伝えたのはシェイホルエスラーミー大統領府長官であり、それは先週のことであったという。このように、ラフマティー氏をめぐる問題は以前から決まっていたということになる。



訳註:その後の報道によると、道路運輸相代行にはハミード・ベフバハーニー氏が指名された模様である。また一部報道によると、ラフマティー氏は「引退」したわけでも「辞任」したわけでもなく、「大統領の意向に沿う形で」内閣を去ったとのことである。

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( 翻訳者:綿引香緒里 )
( 記事ID:14330 )