「家事労働」の子供の数、91万5000人に
2008年07月22日付 E'temad-e Melli 紙

【ISNA】子供の権利を守る会の代表は、イラン統計センターにより発表された1385年〔2006/7年〕の統計を引用して、「1385年度、国内の10歳から18歳の年代の子供1325万3000人のうち、360万人の子供が学校教育を受けられず、170万人の子供が直接仕事に就かざるをえない状況にある」と述べた。

 ファルシード・ヤズダーニー代表は、この数字は教育省高官らをはじめとする関係者らに対する重大な警告であるとしつつ、1375年度〔1996/7年〕に比べて働く子供の人口が増加したことに関し、「1375年度には、国内の10歳から18歳の子供のうち11%が就労していたが、1385年にその割合は12.7%(166万人)に上昇した。その一方で、同年代の子供の数は75年に比べて減少している」と語った。

 同代表の話によれば、働く子供の割合は都市部と農村部で異なっており、都市部では9.6%(83万人)、農村部では18.3%(85万人)となっている。このような数字は、都市部と農村部の、学校教育を受けられない子供の数の割合とも比例している。

 子供の権利を守る会の代表は続けて、「国内に170万人〔※原文では160万人とあったが、前後の文脈から誤記と判断し訂正した〕の働く子供が存在することに加え、91万5000人の子供が《家事労働に従事する子供》としてイラン統計センターに登録されている。そのうち90万4000人が女子であり、残りが男子である」と述べた。

 同代表は、家事労働に従事する子供の大半が早期の結婚により主婦ないし主夫となった子供たちであると語った上で、「その他の子供たちの中には、教育の機会を与えられなかった子供たちもいる。したがって、全体として国内の約270万人の子供が労働に従事しているといえよう」と加えた。

 ヤズダーニー代表は、国内の167万人の働く子供たちを性別で分類した上で、10歳から18歳の年代の男子全体のうち〔働く男子は〕19.3%(130万人)、同年代の女子全体のうち〔働く女子は〕5.8%(37万人)を占めていると語った。

(中略)

 同代表は、教育を受けられない子供たちの数に関して次のように語った。「1375年には、上述の年代の子供全体の27%(約400万人)が学校教育を受けていなかったが、1385年度にはその割合は0.5%上昇し、27.5%(360万人)となった」。

 同代表によれば、1385年度には女子全体の29.3%(180万人)、男子全体の26.4%(180万人)が学校教育を受けられなかった。

 ヤズダーニー代表は、1385年度には都市部に住む男子全体の22%、女子全体の21%が学校教育を受けていないと述べた上で、農村部におけるその割合は、男子で34%、女子で42%に上ると語った。

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:14353 )