イラン・シリア、両国の絆を強調
2008年08月04日付 E'temad-e Melli 紙
ハーメネイー最高指導者(右)と会談するバッシャール・アサド・シリア大統領(左)
ハーメネイー最高指導者(右)と会談するバッシャール・アサド・シリア大統領(左)

【エッテマーデ・メッリー】イラン・シリア間の外交協議は共同声明の署名をもって終了した。

 第9政権発足以降3回目となるイラン訪問を果たしたシリアのバッシャール・アサド大統領は、国際的な条約に依拠したイランの核の権利を尊重するとし、また西側からのいかなるメッセージも携帯していないことを強調した。

 イラン・イスラーム共和国当局は今回の訪問において、アサド大統領の理解を得るために、核問題の詳細を同盟国に説明した。バッシャール・アサド大統領がイラン核問題の詳細を知ることは、同大領がこの問題に関して意志決定を行い、何らかの役割を担う際の一助となるだろう。

 これより前、バッシャール・アサド大統領は核問題に関するフランス政府のイラン政府へのメッセージを携帯しており、イランと5+1グループの仲介役を演じるのではないかとも言われていたが、昨日シリア大統領本人より、このことを否定する発言があった。

 バッシャール・アサド大統領〔※記事原文には「ハーフェズ・アサド」とあったが、誤植と判断した〕は、「私は仲介役やイスラーム共和国への使者としてイランを訪問したのでもなければ、西側当局のイラン・イスラーム共和国へのメッセージを伝達するために来たわけでもない」と述べた。

 バッシャール・アサド大統領は、先週のフランス大統領との会談において、イランの核問題に関する自らの直接的な立場をフランス側に伝えたにすぎない。

(中略)

 昨日、共同協議の最終セッションの後に行われたアサド大統領とアフマディーネジャード大統領の会見において、イラン・イスラーム共和国大統領はイランとシリアの二国間関係は強固で揺ぎないものであるとした上で、「両国は常に地域及び二国間の様々な問題に関し協議を行い、それに基づき必要な決定を行っている」と強調した。

 アフマディーネジャード大統領はまた、現状は良好であると述べた上で、「イラン国民と敵対している人々は、話し合いと法律の遵守以外に道はないという明確な結論に至っている。我々はこれを歓迎するが、そもそもイラン・イスラーム共和国は以前から話し合いの用意はできていた。もちろん、話し合いの対象となるべき問題は多岐多様である」と語った。

 大統領はイランと5+1グループの包括提案に言及しつつ、イランは話し合いを真剣に捉えているとした。またイランは話し合いが確固たる合法的原則に基づいて行われるべきであり、そうすることで理性的かつ実践可能な結果を得ることができるとの認識に立っている。

 アフマディーネジャード大統領はまた、話し合いの相手が交渉を真剣に捉え、平和と安全を追求することに期待を示した。

 アフマディーネジャード大統領とアサド大統領は、共同協議の最終セッションにおいて、二国間関係の現状に満足の意を示し、イランとシリアの関係は相互理解と共通の利害・関心に基づくものであると説明した。

イランとシリアはつねに友好関係にある

 両国大統領は、今回の協議の過程で、レバノン、パレスチナ、イラク、シオニスト体制の各国情勢やイランの核問題等、様々な地域・国際問題について議論した。

 シリア・イスラエル当局のゴラン高原返還を巡る和平協議では、イスラエル政府はイラン・シリアの関係断絶を要求したが、当然ながらシリア当局はこの要求に応じていない。

 これに関しマフムード・アフマディーネジャード大統領は昨日、一部の国々がイランとシリアの関係を疎遠なものにしようと目論んでいるとした上で、「これらの国々は確実に過ちを犯している。イランとシリアは常に友好関係にある」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領は、「シオニスト体制はすでに自らの存在意義を失っており、地域における米欧の政策を誘導する力など、もはや持ち合わせていない。それゆえ、この体制は当然のように、崩壊に直面しているのである」と語った。

 大統領は、「今日、すべての占領地の解放、パレスチナ人の帰還、パレスチナ人政府の樹立、シオニスト体制の崩壊といった目標は、世論にとって達成不可能なものとはもはや考えられていない」と強調した。

 バッシャール・アサド大統領もまたこの協議の中で、イラン大統領をシリアへ招待した上で、「シリアはイランに対する立場、イランとの協力・協調を強く堅持する。それに関していかなる変化も起こることはないだろう」と強調した。

 シリア大統領は続けてレバノン情勢に言及し、レバノン人捕虜の交換は抵抗勢力の成果であり、またアメリカとその同盟国の地域における敗北であるとの見方を示した。

 同大統領はまた、「シオニスト体制は依然として、アメリカとともに地域において陰謀を企んでいる。我々はそれに対して警戒せねばならない」と語った。

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( 翻訳者:柴田愛子 )
( 記事ID:14445 )