エルドアン首相、「コーカサス安定・協力プラットフォームへのアルメニアの参加を歓迎」
2008年08月15日付 Yeni Safak 紙

ロシア・グルジア訪問から帰国したレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、アゼルバイジャンとアルメニアの「コーカサス安定・協力プラットフォーム」への参加が域内平和の貢献につながると述べた。同首相は、アリ・ババジャン外相とロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が来週会談を行い、プラットフォームのためのプロセスを開始すると述べた。

ボドルムのミラス空港で記者会見を行ったエルドアン首相は、コーカサス地方での衝突後、初めに手を差し伸べて援助した組織がトルコ赤新月であったと述べ、「現在も人道的援助で貢献している。移動病院を通して、グルジアに人道的支援をしています」と話した。エルドアン首相は、「コーカサス安定・協力プラットフォーム」が地域に基づく域内平和と共同安全保障を重視し、経済協力及びエネルギー保障を含む協定であると述べ、以下のように続けた。

■困難を乗り越える

「来週中にアゼルバイジャンを訪問予定である。アゼルバイジャンもこのプラットフォームに参加するべきだと思っている。というのも、地域関係を基本に活動するからである。一方で、域内平和に大きく貢献するであろうアルメニアも参加すべきだと考えている。このプラットフォームが何をもたらし、何を取り去るかは、もちろんミンスク・プロセスが関ってくる。このプロセス実行の筆頭として、米国、ロシア、フランスが挙げられる。しかし、13年間続いたこのプロセスで、未だ結果は出ていない。このプロセスのスピードを上げ、早期に結果を出したいと思っている。ナゴルノ・カラバフ問題の解決は、アゼルバイジャン・アルメニア関係を融和することにも役立つ。もちろん、他にも現在起こっているロシア・グルジア間の問題もある。この新たなコーカサス安定・協力プラットフォームは、ロシア・グルジア間の問題解決にも役立つと信じている。というのも、平和がないところで安定も安全もあり得ない。これを成功させたときに、本当の意味での協力関係が始まる。そこで平和が力を持ち始める。この点でこの一歩がとても重要だと信じている。このプラットフォームを実現することができたなら、各国は割り当てられた役割を果たしながら、域内の人々に平和をもたらすのに貢献できる。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:14500 )