トルコ大統領「トルコ訪問時のアフマディーネジャード大統領に治安上の脅威」
2008年08月18日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】トルコ大統領は土曜日、「我が国の警察は、イラン大統領がトルコ訪問中に安全上の脅威にさらされていたとの情報を入手していた」と発表した。

 アブドゥッラー・ギュル大統領は、木曜日から金曜日にかけてのマフムード・アフマディーネジャード大統領のイスタンブル訪問中の安全確保へ向けた準備について質問に答え、「イランの要人に対する脅威のため、厳戒態勢が必要だった」と述べた。

 ギュル大統領は脅威の詳細には言及せず、次のように述べた。「厳重な警戒態勢によって生じたトルコの大都市での渋滞に心を痛めていたが、イスタンブル警察から『ある安全上の脅威に関する情報を入手している』との知らせを受けていた以上、治安措置をさらに強化しないわけにはいかなかった」。

 ファールス通信の報道によると、イスタンブル警察はアフマディーネジャード大統領が訪問の際に通る道路を封鎖していたとのことである。

 イラン大統領はイスタンブルの住民及び観光客の一部が警戒措置のために被った不便に対して謝罪し、次のように述べた。「治安措置はトルコ当局によって決められたことだ。恐らく、テロリスト的なシオニストどもによる脅迫行為や何らかの行動があることを心配してのことであろう」。

 ニュースサイト「ターブナーク」の報道によると、トルコ政府はイラン大統領の訪問に備え、厳重な警戒措置を準備していたという。イスタンブル空港から大統領の滞在先までの25km区間は数時間にわたり完全に封鎖され、人々の不満の原因となった。多くの人々が渋滞に悩まされ、苦情が寄せられた。歩行者用の橋さえ2時間以上封鎖されたほどであった。

 アフマディーネジャード大統領トルコ訪問時のイスタンブルの警戒態勢は、唯一ジョージ・ブッシュ米大統領及びイスラエル大統領訪問時の警戒態勢に匹敵する規模だった。アフマディーネジャード大統領を乗せた飛行機がイスタンブルに着陸したとき、多くの人々はタクシーや車から降りて、歩いてそれぞれの目的地に向かったほど、交通が麻痺したとのことである。

〔後略〕

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:14528 )