トルコでアクセス禁止のインターネットサイト数、853に 
2008年08月22日付 Milliyet 紙

トルコで「有害なコンテンツ」が理由で閉鎖されたインターネットサイト数が853に達した。テレコミュニケーション協会(TK)の関連団体であるテレコミュニケーション通信局は、2008年8月18日時点で、612を通信局権限で、241を裁判所の判決で、合計853のインターネットサイトへのアクセスを禁止している。サイトが禁止された理由を見てみると「子供の性的搾取」、「わいせつ」そして「アタテュルクに否定的な内容」などがほとんどである。

■動画サイトに施錠

853の禁止サイトの中には「YouTube」、「worldpress.com」、「dailymation.com」といった海外の人気サイトもある。YouTubeは世界で最もアクセスが多いサイトの中でも上位に位置する動画サイトだが、トルコでは3ヶ月半前からアクセスが禁止されている。

テレコミュニケーション協会内に設けられたインターネット管理部局は、同局自らまたは通報や抗議を通じて、法律に照らして有害と判断されるコンテンツを含んだサイトを次々に閉鎖し続けている。これに対し、インターネットの世界では禁止措置に対する様々な反応が起こり始めた。フォーラムやブログ(インターネット上の日記)で禁止措置に反感を示す書き込みが多くなっている。禁止措置への問題提起として、変わった方法を使う人たちもいる。

■私たちもアクセスを禁止しよう!

「Anafikir.org」は、「当サイトへのアクセスは自主的な判断により禁止されています」という謳い文句を使い、トルコで行われているアクセス禁止措置に皆の関心を集めるため、インターネット上でキャンペーンを開始した。「Sansuresansur.org」というアドレスのサイトでも同様の活動が行われている。同サイトが用意したコードを、禁止措置に反対する人々が自分のインターネットサイトやブログに付与しており、その数は441サイトに及んでいる。

先月末に始まり、先日終了したこのキャンペーンに参加した「sinema.co」、「zargan.com」、「forzabesiktas.com」をはじめとするウェブサイトは、一時的ではあってもサイトを訪問したユーザーに対し、禁止措置に対して敏感である必要があるとのメッセージを伝えた。

トルコの主要インターネットサイトはこうしたキャンペーンを支持しなかったが、ブログを大半とする441のウェブサイトは、禁止措置を問題視することに注力した。

■トルコでのYouTubeアクセス禁止措置、3ヵ月半を超える!

YouTube.comは、アタテュルクへの侮辱が含まれる動画が原因で2007年の3月にはじめてアクセス禁止となった。有害コンテンツが削除されると禁止は解かれたが、再びアタテュルクを侮辱しているとされる動画が見つかると、アクセス禁止となった。今回はYouTubeに対し3つの禁止令が出ている。2008年4月23日、4月30日、そして最後に5月5日付の判決がアクセス禁止を命じた。
この3つのアクセス禁止判決のうち、2つについては有害コンテンツが削除されると解除された。5月5日にアンカラ第1簡易裁判所が下したアクセス禁止判決については今も有効となっている。

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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:14549 )