革命防衛隊内に「ミサイル」部隊創設を検討:革命防衛隊総司令官が明かす
2008年08月28日付 E'temad-e Melli 紙

【メフル通信】革命防衛隊総司令官は、ミサイル部門の機構・活動強化を目的とした独立の部隊を、革命防衛隊内に新設する考えを明らかにした。

 革命防衛隊のモハンマド・アリー・ジャアファリー少将はまた、「機構改革は世界中で普通に行われていることだ。それは、各隊の経費節減や資金・人員の最適化、機動力の向上などを目的として行われるものであり、革命防衛隊においても自然なことだ」と語った。

〔中略〕

 ジャアファリー総司令官は各州に設置される革命防衛隊の州部隊の創設について、次のように語った。「〔今年のイランの標語である〕『革新と繁栄』の年に合わせ、革命防衛隊の戦闘能力を向上させることを目的に、31の革命防衛隊州部隊を創設する案が軍統合最高司令官〔=ハーメネイー最高指導者〕により承認され、すでに実現へ向けた作業が始められている」。

 同総司令官はその上で、31の州部隊が活動を開始することで、〔革命防衛隊の〕陸上部隊と〔民兵組織である〕バスィージ抵抗軍の間の連携が強化され、従来革命防衛隊が担ってきた役割におけるバスィージ戦闘部隊の態勢整備と能力強化が、これまで以上に図られるだろうと強調した。

〔中略〕

 イスラーム革命防衛隊総司令官はまた、外国の脅威について次のように語った。「アメリカによるあり得べきイラン攻撃は、イスラエルの協力なくしてあり得ない。アメリカはイランを攻撃するためには、イスラエルを必要としているということだ。しかしイスラエルの協力へのこのような依存ゆえに、〔アメリカによる〕イラン攻撃は抑止されているとも言える。イスラエルには弱点があるからだ」。

 同総司令官はイスラエルの弱点について、次のように指摘する。「この国の地理的位置、そしてイランの外部にはイスラエルに打撃を加える勢力が存在しているということ、これら二つがイラン攻撃を思いとどまらせている重要な要因である」。

 同総司令官は、イスラエルに打撃を加えるイラン外部に存在する勢力について、次のように述べている。「もしイランに対して何らかの行動を取れば、イスラーム世界やシーア派世界、特に〔中東〕地域におけるそれが擁する勢力によって、必ず破滅的な打撃が加えられるであろうことを、イスラエルもよく知っているはずだ」。

 その一方でジャアファリー総司令官は、「あり得べき攻撃に対抗するためにイランが立てている計画は、アメリカに対するものであって、イスラエルに対するものではない。この計画は迅速かつ破壊的なものであり、断固たるものにして想像を絶するものである」と述べる。

 同総司令官は、アメリカの弱点はイラン周辺に展開する同国の軍にこそあるとの認識を示した上で、「同軍のプレゼンスそのものが、ミサイル能力以外にも様々な方法を通じて、〔イランから〕離れた場所にあるアメリカの権益に対して損害を与えることを可能にするだろう」と語った。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:14610 )