ギュル大統領、招待を受け、サッカー観戦のためアルメニアへ
2008年09月04日付 Hurriyet 紙

「招待を受け、試合を観戦することにした」―ギュル大統領は、トルコ国内だけでなく海外からの注目も集まる中、このように発表し周囲の期待に応えた。ギュル大統領は、エレバンで行われるサッカーのトルコ‐アルメニア戦を観戦する。

アブドゥッラー・ギュル大統領は、アルメニアのセルジ・サルキシャン大統領からのサッカー観戦の招待を試合4日前になって公式に受け入れた。大統領官邸で昨日の夕方行った会見では「サッカーの試合が、歴史を共有する両国民の壁を取り払うきっかけとなること」を強調した。

ギュル大統領は、昨日アルメニアから帰国したウナル・チェヴィコズ外交政務次官補の状況報告を受けたうえで、アルメニア行きを決定した。一昨日の深夜にエレバンに到着したチェヴィコズ氏は、昨日サルキシャン大統領とエドワード・ナルバンディアン外相と会談し、夕方アンカラへ戻ると大統領官邸に直行した。そこでエレバンでの話し合いがスムーズに進んだことを伝え、今回の招待に関してサルキシャン大統領がスタジアム内外に万全の警備体制が整えることを保証したという。大統領や閣議メンバーへのチェヴィコズ氏の報告が終わると、大統領府は下記のような発表を行った。

「アルメニアのセルジ・サルキシャン大統領は、エレバンで行われるワールドカップ予選、トルコ‐アルメニア戦の観戦にギュル大統領を招待した。この試合は、スポーツとして両国を引き合わせるだけでなく、重要な機会を与えるある意味をもっている。とりわけ、コーカサス地域の人々に不安をもたらすような出来事が起こった時期での機会であり、全ての方面から好意的に受け止められるべきものと信じている。

この試合をきっかけとした訪問が、この地域での友好関係を築くことにつながるとも考えられる。大統領が招待を受けたのもこのような考えからだ。試合によって、歴史を共有する2つの国民の間の壁が取り払われ、新しい関係の下地をつくるきっかけが生まれるだろう。今回の訪問が、両国民の相互理解を深める機会となることを願う。」

(後略)

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:14636 )