水不足の時でもこれほど苦しまなかった イズミルで飲料水に高濃度ヒ素
2008年09月05日付 Yeni Safak 紙

イズミルの飲料水で高濃度ヒ素が検出されたことにより、イズミル・セメント・アスファルト・エネルギー生産販売施設株式会社 (İZBETON)の飲料水の需要が増えている。

民間会社より安価な値段で水を販売している市内8ヶ所のİZBETON販売所前で、早朝からダマジャナ(水用の大きなボトル)、プラスチックカン、ペットボトルを持って行列に並ぶ市民の中には、暑さの中長時間待ったことや空腹が原因で体調を壊す人もいることが明らかになった。

ギルネの水販売所の前で何時間も待ったと述べる75歳のファトマ・オカランさんは、心臓病で高血圧であると話し、「何度も水不足は経験しましたが、こんな事ははじめてです。毎日大変です。どうにか我慢していますが、倒れる人もいれば病気になる人もいます」と続けた。アブデュルカーディルさんも、順番を待っているときに倒れた人を、周りの人が助け、救急車を呼んだという話をした。


■1リットルあたり5新クルシュ(約4円)

1リットル5新クルシュで水を販売しているİZBETON販売所に人が殺到した結果、1日の売り上げは450トンまで達した。ダマジャナ、プラスチックカン、ペットボトルを手に、行列に並ぶ市民は、まず支払いを済ませ、その後、蛇口やホースがある場所に行き水を受け取る。あまりにも人が殺到するため、1人40リットルの制限が設けられた。水を買うために行列に並ぶ市民たちの間の言い争いを防ぐために、イズミル広域市は行政警察を配置した。


■行列では常に喧嘩

ユルマズ・ジャンダルさんも、ペットボトル入りの水が高価なため、İZBETON販売所に買いに行っていると述べた。ラマザン(断食月)であるため、行列に並ぶ人の大部分は断食をしていると話すジャンダルさんは、「この暑さの中、空腹のまま待ち続け倒れてしまった人も見ました。気を失ったお年寄りの女性も見ました。行列に並ぶ人の間に喧嘩が起こることもあります。喧嘩や気分が悪くなる人がいない日なんてありません」と述べた。メフメト・エルソズさんも、行列で2時間待ったこと、また、50歳以上の人が炎天下に2~3時間もいるため、倒れてしまうと述べた。孫と一緒に水を買うため行列に並んだと話すユルドゥズ・バハルさんは、行列が長すぎて、何時間も待ったにもかかわらず水が買えず、販売支店が閉店してしまうこともあると述べた。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:14643 )