カイロ岩盤崩落事故、これまでに収容された遺体は85に
2008年09月15日付 Al-Ahram 紙

■ ドゥウェイカの被災者、289家族に住居を提供
■ 社会基金がローンと雇用機会を提供

2008年9月15日付アル・アハラーム(エジプト)HP1面

 カイロ県のアブドゥルアズィーム県知事は昨日、ドゥウェイカで起きたがけ崩れの被災者である289家族への住居提供が完了したと発表した。これまでに収容された遺体は85にのぼり、犠牲者が埋まっている場所の情報を得るにあたっては生存者数人の協力も得たという。

 県知事は、「住民の命に危険が及ぶ家屋の撤去作業が継続されているため、スザンヌ・ムバーラク大統領夫人のスラム地区改善計画によって建設されたドゥウェイカ団地の代替地への住民や店舗の移動が行われている」と述べた。また県知事は同じ事故が繰り返されないために、土壌を分析して地区の特性と岩盤への対処法を把握するための技術的な作業を急ぐよう、要請した。

 一方、社会基金はドゥウェイカ地区の被災者に無利子ローンや雇用機会を提供している。社会基金のハーニー・サイフ・アル=ナセル総裁は、「当基金は市民団体やカイロ県と協力しながら、低価格と負担の少ない分割払いにより、被災者の新住居への家具の提供を行った」と述べた。

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:14724 )