ラマダーン月第3金曜日にアクサー・モスクで20万人が礼拝
2008年09月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イスラエルの厳しい措置にもかかわらず、20万人がアクサー・モスクでラマダーン月第3金曜日の礼拝

2008年09月20日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ナザレ:ズハイル・アンドラウス本紙記者】

 アクサー寄進財・遺産機構が金曜礼拝後に発表した声明によれば、20万人の礼拝者がラマダーン月第3金曜日の礼拝をアクサー・モスクで行った。大半はエルサレムや近郊の人々、パレスチナ内地[※イスラエル領内]の人々である。

 また、ヨルダン川西岸地区の人々も来ることができた人はアル=アクサー・モスクで礼拝を行った。イスラエルはエルサレム入市やアクサー・モスクでの礼拝を許可する条件として、男性は50歳以上、女性は45歳以上の年齢制限を設けている。

 礼拝者は早朝から大挙してエルサレムに押し寄せ始め、それは金曜礼拝の時刻まで続いた。市内の通りは混雑し、当局関係者やイスラーム青年団体のチーム、アクサー・モスクの警備員らが群衆の交通整理、秩序の維持、礼拝者へのサービス提供にあたった。

 金曜礼拝の際のアクサー・モスクとその広場は大変な混みようで、男性礼拝者の多くは[アクサー・モスクに続く屋根の下にあたる]キブリー・モスクや旧アクサー・モスクやマルワーニー礼拝所で礼拝を行い、その他の[入りきれない]男性たちはオリーブの植えられた地区に集まった。

 女性たちは岩のドームのモスクやその広場、西側のアーチ壁、モスク北側の緑地で礼拝を行った。

 エルサレムやアクサー・モスク周辺ではイスラエルが厳しい警備措置を敷いていたが、何万人ものパレスチナ人がラマダーン月第3金曜日の礼拝を行うために早朝からアクサー・モスクへ向かった。

 バヤーリク財団によれば、前日の木曜日にはアクサー・モスクで礼拝を行うためにパレスチナ内地[※イスラエル領内]の全ての町や村から約150台のバスを動員して、「アクサー・モスク再生のためのバヤーリクの行進」と称する便が設けられた。これらのバスの大半は[今日金曜日の]午後にアクサー・モスクへ向けてすでに出発、あるいはこれから出発し、午後の礼拝、日没の礼拝、夕べの礼拝、タラーウィーフの礼拝[ラマダーン中の夜だけ行われる礼拝]に参加する人々に便宜を図る。

 アクサー・モスクではラマダーン月最後の10日間のイウティカーフ[籠って祈りを捧げる]の行事が既に始まっており、何千人もの人々が夜の礼拝や夜更けの礼拝を行っている。

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:14777 )