ギュル大統領と戦争犯罪者、イフタールで同席
2008年09月29日付 Radikal 紙

アブドゥッラー・ギュル大統領は、フェトフッラー・ギュレンに近いことで知られる『トルコ文化センター』が主催したイフタール(断食明けの夕食会)で戦犯として裁かれることが検討されているジンバブエのムガベ大統領と同じテーブルに座った。

少し前にいわゆる「アルメニア人ジェノサイド」法案の熱心な支持者のひとりアメリカの議員カロリン・マロニーに「ズベイデ・ハヌム賞」を送ったことで反発を買ったフェットフッラー・ギュレン寄りのトルコ文化センターが、今回も外交スキャンダルを起こした。トルコ文化センターは、ワルドーフ・アストリアホテルで開催した3周年友好晩さん会の講演者であり名誉来賓として参加したアブッドゥッラー・ギュル大統領を戦犯として裁かれることが検討されているジンバブエ国家元首、ロバート・ムガベ大統領と同じテーブルに着席させた。前もってトルコ文化センターの晩さん会への参加を表明していたクリントン夫妻がシネビジョンにより映像でメッセージを送る一方で、今年のイフタールではフェトフッラー・ギュレンの特別メッセージが読まれなかったことが注意を引いた。

パーティーにはアブドッゥラー・ギュル大統領とロバート・ムガベ大統領の他に、ボスニア・ヘルツェゴビナのハリス・シライジッチ大統領評議会議長、マケドニアのブランコ・ツルヴェンコフスキー大統領、タジキスタンのイママリ・ラフマノフ首相、といくつかの国の外相たちが参加した。アリ・ババジャン外相、メフメト・シムシェキ国家財政担当国務大臣、ナビ・シェンソイ在ワシントントルコ大使、バキ・イルキン国連特命全権大使も参加した晩さん会でスピーチをしたアブドゥッラー・ギュル大統領は、民主主義、多元主義、人権と名誉に対する敬意、男女平等の発展、法治主義の強化といった基本的価値が国際社会の指針となり続けていると述べた。トルコは置かれている地勢的理由から、異なる文化と文明に橋渡しをしていると強調した。

ギュル大統領は、イフタール晩さん会会場から出てきたところで、アメリカのシカゴで開局したトルコのテレビチャンネルBTVの成功を祈った。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:14800 )